NHKの「クローズアップ現代」は、放送開始からもう、22年以上経ちましたが、まだ色あせていません。
「やらせ(または過剰な演出)問題」も乗り越えた国谷裕子キャスターは、22年の齢を重ねても、元気です。
私がとくに好きなのは、この番組のエンディング。生放送ならではの緊張感がたまりません。
番組の前半は、おもにビデオを流しますが、後半は、キャスターとゲストまたは記者との対談形式です。
終盤に近づき、そろそろまとめに入るべき時間帯になると、見ている方もドキドキしてきます。
しかも国谷キャスターは、ギリギリまで時間を無駄にせず、最後までゲストにしゃべらせようとします。
自分でまとめて終わればいいものを、あえてゲストに、まとめを誘導する質問を投げかけます。
どうやら国谷氏は、生放送を楽しんでいるようです。
はたしてゲストは、要領よくまとめの発言ができるのか。その結末は、次のようなパターンでしょうか。
(1)なんとかまとめて、時間内におさまる
(2)しどろもどろになって、最後はバタバタ
(3)時間オーバーして、無理やり発言終了
(4)収拾がつかないまま、発言途中でフェードアウト
先週、久しぶりに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1163.html" target="_blank" title="立花隆氏">立花隆氏</a>が招かれた回の放送は、立花氏が放った放送禁止用語のために異様な展開でしたね。
目に見えないニュートリノを観測できたのは、当時カミオカンデを持っていた日本だけだと言いたい立花氏が、
「世界のすべての学者がめくら同然の状態にある中で、日本だけがそれ(=ニュートリノ)を見て・・・」
この大いに問題のある発言を、いったんスルーした国谷氏ですが、はたして番組中で、どのように詫びるのか。
見ていて気が気でなく、「シーソー機構」という、とても興味深い話が、まったく入ってきません。
おまけに立花氏は、興奮してしゃべり続けています。下手をすると(4)のパターンに突入か。
そこへ国谷氏、ギリギリで発言に割り込み、最後の3秒で「不適切な表現」を詫びたのでした。あ〜緊張した。