国会議員の河野太郎氏は、入閣を機に、自身のブログ「ごまめの歯ぎしり」の公開を制限しています。
10月8日以降の、大臣としてのブログは読めますが、その前のヤンチャな時期のバックナンバーは読めません。
「今までは外から言っているだけだった。今度は政府内の議論でしっかりと言うべきところは言っていく」
と河野氏は言っていますが、バックナンバーの閲覧を制限する理由にはなりません。残念です。
政権批判だけでなく、国会内の悪習を疑問視するところなど、なかなか面白いブログでした。たとえば、
あらかじめ、反対する政党がないとわかっている議題は、本会議では「異議なし採決」が行われます。
そうなると、議長の「ご異議ありませんか」に対しては、「異議なし」しか選択肢はありません。
ある緊急動議が出されたとき、議長がそれを採択すべく「ご異議ありませんか」と諮ったときのこと。
河野氏があえて「異議があります」と発言したのに、議長は「ご異議なしと認めます」と押し通したとか。
まさに「ごまめの歯ぎしり」が聞こえてきそうなシーンです。
ところで、このネット社会。いちど立ち上げられた有名人のブログなど、コピーサイトがすぐ見つかります。
現に私も、そのようなサイトのバックナンバーを、河野氏入閣後になって、あらためて読み始めたところです。
閉鎖されたと聞くと、逆に読みたくなるもの。皮肉にも、ブログ読者はむしろ、今後拡大するかもしれません。
閣僚として表向きは公開を制限し、裏ではバックナンバーを読ませようというのなら、河野氏もなかなかです。