ハロウィン

ハロウィンって、数年前までほとんど馴染みがなかったのに、最近はそこそこ全国行事になってますね。

今日もニュースで取り上げていましたが、まず気になるのはその発音、イントネーションです。

NHKは「ハロウィーン」と伸ばし、「タンジョービ」と同様の、平板型イントネーションで発音しています。

でも、民放の多くは、頭高型で「ハロウィン」。ちょうどジーンズの「エドウィン」みたいな発音です。

でも辞書を引いたら、「Halloween」のアクセントは “een” のところなので、言うなれば尾高型でした。

新聞を見ると、記事本文では「ハロウィーン」が多く、作家などのコラムでは「ハロウィン」が目立ちます。

前者は平板型か頭高型、後者は頭高型で読ませる(音読でも黙読でも)ことを想定しているのでしょうか。

ケルト人の暦では、11月1日から新年が始まるそうです。10月31日は大晦日に相当するわけです。

それがキリスト教文化に取り入れられ、11月1日の「万聖節(Hallowmass)」の前夜が「Halloween」。

ハロウィンはつまり、万聖節の前夜祭。ちょうど、クリスマスに対するクリスマスイブの位置づけです。

ところが実際には、その前夜祭を待ちきれず、前夜祭の前夜からハロウィンムード一色になります。

これはすなわち、クリスマスイブの前夜、いわゆる「イブイブ」にお祭り騒ぎするようなもの。

もともと万聖節やクリスマスそのものを祝う習慣がない日本では、前夜祭ばかりが発達しているようです。