過ちは好む所にあり

「ホリエモン密着1680時間」という番組をやってました。

まっ先に、「1680時間って何日に相当するのか」というところが気になりますよね。なりませんか?

それほど暗算が得意でもないので、頭の中でしばらくこねくり回して、1680時間=70日と出ました。

番組は、大方の予想を裏切って、ホリエモンがアイアンマンレースを完走するという結末。

そこまではまあ、どうでもいいのですが、最後に何か教訓をと問われたホリエモンが、こう言いました。

「過ちは好む所にあり」(失敗は、得意なことを行っているときにこそ起こりやすい)

レースの準備では、苦手な水泳ばかり練習して、得意の自転車を見くびっていた、ということなのでしょう。

よく考えてみれば、ホリエモン自身の過去にも当てはめることができる、人生訓かもしれません。

このことわざを聞いて思い出したのは、「徒然草」の中の『高名の木登り』の段です。

木登りの名人が、高い木から下の方まで降りてきた部下に対して、

「ケガするなよ、気をつけろよ」と声をかけていたので、

「いま頃になって、なに言ってんの」とツッコんでみたら、

「ケガは必ず、安全な所になってから、するものです」と答えたという、徒然草の中でも私の好きな話です。

学生時代に、海辺のドライブから帰って来て、自宅の駐車場の塀で車をこすったことを思い出します。