横浜のマンションが傾いている問題は、旭化成の子会社、旭化成建材の不正行為が原因でした。
地盤に杭を打ち込む工事で、杭が強固な支持層に到達したように見せるために、データを改ざんしたようです。
インクの不具合等のためにデータの記録に失敗し別のデータを転用した、などと言い訳していますが、苦しい。
今後、マンションをどのように補強・修復するのでしょう。建て替えなしに、それが可能なんでしょうか。
昨年も横浜では、杭の施工不良が原因でマンションが傾いた事例がありました。
横浜じゃ今、乱れた杭で揺れているようです(中村雅俊風)。
昨年の一件は、熊谷組と下請けの確認・経験不足が原因だったので、今回の旭化成の方がずっと悪質です。
日本の一流建設会社がこのような不正をするようでは、もう、近隣他国の手抜き工事を笑えませんね。
旭化成といえば、さきの鬼怒川氾濫の激流に耐え抜いた、あのヘーベルハウスの会社です。
あの白い家がびくともしなかったからこそ、その下流にいた「電柱おじさん」も助かったのです。
そのヘーベルハウスは、地盤に18本の杭が打ち込まれた設計だと報じられ、日本中が感心したものです。
「旭化成は杭がすごいらしい」という情報が、当時ネットに溢れ、旭化成の株も上がりました。
ところが今回、旭化成系列の会社が、いいかげんな杭打ちをしたために、旭化成の評判も株価も激下がりです。
悔い(杭)が残ります。