ノーベル医学生理学賞が、北里大学特別栄誉教授の大村智先生に贈られることが決まりました。
オンコセルカ症に有効なイベルメクチンを開発し、途上国の多くの人々の失明を防いだ功績などに対してです。
わが愛犬も、かつてフィラリア予防で、お世話になった薬です。
大村先生の人柄や経歴はとても興味深く、ノーベル賞受賞までの道のりは、小説や映画にもなりそうですね。
先生は、山梨県の韮崎出身。韮崎といえば、かつては日本住血吸虫症の流行地域でした。
中間宿主が判明して対策が講じられ、やっと患者が減り始めたのが、ちょうど大村先生の幼少期に一致します。
周囲にはまだ罹患者が多く、大村先生はそのような重病を患った人を、何人も目にしていたかもしれません。
日本では、すでに撲滅した日本住血吸虫症ですが、アジア諸国ではまだ、毎年数万人が罹患しています。
この寄生虫病については、Wikipediaが物語調の記事を掲載していて、なかなか読み応えがあります。
大村先生が、別の寄生虫病治療薬を開発したのは、もしかすると、韮崎での体験が関係しているのでしょうか。
そのことの究明も兼ねて「大村智–2億人を病魔から守った化学者」(中央公論新社)を買うことにしました。
が、今朝いちばんに紀伊國屋書店に電話したら、すでに「品切れ」。遅かった。Amazonでも2週間待ち。
入手を諦めていましたが、やっぱり買おうと午後にAmazon見たら、今度は「入荷時期未定」。しまった。
こうなったら、出版社(中央公論新社)から直接購入しようと、サイトを見たら「増刷待ち」。後手後手です。