ハイタタキ

NHKは定期的に、有識者を交えて「放送用語委員会」なるものを開催し、「用語の決定」をします。

6月の委員会における、放送表記と読みの決定事項が、昨日、NHKのサイトに公開されていました。例えば、

【十把一からげ】 「ジッパヒトカラゲ」を推奨、「ジュッパヒトカラゲ」も許容

これまでは、両者には優先順位は付いてなかったのに、今回から「ジッパヒトカラゲ」が優先です。

同様に、【十中八九】は「ジッチューハック」が推奨されています。伝統的読みを優先させる方針とのこと。

【蠅】 「ハエ」のみ(「ハイ」は認めない)

これまでは「ハイ」も認められていたことに、逆に驚きます。東京下町では「ハイ」と言う人が多いとか。

さらに驚くのは【蠅叩き】。今回から「ハエタタキ」推奨ですが、従来は「ハイタタキ」限定だったようです。

「ゆれ」のある言葉は、必ずしもすべてを許容せず、伝統や語源も考慮するのがNHKの姿勢のようです。

しかし次のように、実情をようやく反映してくれた決定もありました。

【腹腔】 「フククー」を推奨、「フックー」も許容、「フクコー」は使わない(医学用語以外でのみ使う)

これまでは「フクコー」だけが認められていたので、【<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1323.html" target="_blank" title="腹腔鏡">腹腔鏡</a>】の「フククーキョー」と食い違っていました。

今後は「フククー」も「フックー」も「フククーキョー」も「フックーキョー」も堂々と使うことができます。

少なくとも、「フクコーキョー」というオカシな読みは、もうなくなるはずです。