インフルエンザワクチンの接種料金は、今シーズン、全国の医療機関で値上げされることになりそうです。
<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1338.html" target="_blank" title="前に書いた">前に書いた</a>ように今回から、インフルエンザワクチンが「4価」になるのが、値上げの理由です。
「4価」とは、「4つの株のウイルスに有効」という意味。「価」は、有効成分のようなものです。
以前は「3価」だったので、「4価」になると、有効成分は1.33倍に増えることになります。
これに伴って、ワクチンメーカーは、ワクチン価格を値上げしました。しかも1.33倍どころではありません。
この機を逃すまいという、一種の便乗値上げです。しかも、各社一斉です。
まあしかし、過去何年もの間、ずっと値上げしてこなかったので、ある程度はしかたありません。
メーカーが値上げし、薬品卸が値上げするので、末端の医療機関も、接種料金を上げざるを得ません。
料金が高くなれば、今シーズンは、接種人数が減るかもしれません。
それを予測して、ワクチンメーカー各社は、製造量を昨シーズンよりも11%ほど減らしたそうです。
おりしも、インフルエンザワクチンの有効性を疑問視するような研究結果が、出ました。
前々シーズンのワクチン接種後の大規模調査で、乳児と中学生への接種効果が認められなかったとのこと。
これもまた、接種への逆風になるかもしれません。
これまで接種を推奨してきた当院としても、少々及び腰になりそうな、今年のワクチンシーズンです。
そんないきさつがあったもので、いまだに予約受付を開始できておらず、ご迷惑をおかけしております。