荒天のため順延された、熊本の「江津湖花火大会」ですが、今日はなんとか開催できたようです。
勤務医の頃は、会場が市民病院の真ん前なので、この花火大会はよく見ていました。病院の窓からですが。
さて昨日のこと。私は花火を見に行く予定はなかったものの、心配になるぐらい、ひどい雨でした。
午後からどんどん雨脚が強まり、どう考えても無理だろうと、熊本市のサイトを覗いてみたのです。
すると、14時半時点の公式Facebookページには、「予定通り実施」「雨具をご準備下さい」とあります。
夜には小雨になるという予測なのか、あるいは翌日に順延しても、どうせ雨が続くだろうということなのか。
他人事ながら気になって、その後も診療の合間にちょくちょくFacebookを確認していました。
ほとんど土砂降りになっても、まだ「順延」の表示が出ません。これで花火をやるとは、熊本市は鬼なのか。
公式Facebookページには、大雨の会場で待っている市民の、悲鳴のようなコメントが次々と投稿されました。
17時ごろ、「テレビで順延と言ってたよ」などのコメントが出始めました。
サイト主の熊本市はノーコメントのまま。業を煮やした市民からの情報が、先に上がってきたわけです。
熊本市の問題点は次の2つ。
(1)ひどい雨なのに、順延の決定が遅すぎた
(2)公式サイトの情報を更新するのが遅れ、順延決定後もしばらく、「予定通り実施」の表示が出続けた
会場やその周辺で、雨の中を何時間も待ち続けている市民の情報源は、テレビではありません。ネットです。
情報をリアルタイムで拡散することができるインターネットを、熊本市は生かしきれませんでした。