疲れた夏の日の夕食には、あっさりした料理よりも、パンチの利いた、こってりしたものを食べたくなります。
『美味しんぼ』に出てくるような、「まったりして、それでいてしつこくない」料理では、満足できません。
「まったりして、そのうえにしつこい」料理、大歓迎です。からだが濃厚な成分を求めるのでしょうかね。
そもそも、「まったりして、それでいてしつこくない」料理など、あり得るのでしょうか。
「それでいて」という言葉がすでに、矛盾をはらんでいることをにおわせます。
英語なら “rich but light” でしょうか。少なくとも外国人には、理解不能な味覚表現かもしれません。
「しっぽり」とか「ほっこり」のような、「んっんり」ていう形の副詞って、日本的で味わい深いですね。
このような言葉には、他にどのようなものがあるのでしょう。全部知りたくなります。
そこで、「XっYり」のYに任意の1字を挿入し、辞書で後方一致検索するという、地道な調査を行いました。
Y=「あ段」では該当なし。
Y=「か」だと「あっかり」「うっかり」「がっかり」「きっかり」「ごっかり」「ずっかり」など全22個。
「あっかり」は方言。「ごっかり」は「がっくり」と同義。「ずっかり」は、ずばり、の意味だとか。
Y=「き」では18個。「ちょっきり」なんて言葉、久しぶりに見ました。
Y=「く」では、うわっ、数えたくもないほど多い。
えーっと、すみません。疲れたので、調査終了です。
ちなみに、「ぐっすり」の語源が “good sleep” だというのは、私の好きなガセです。