子連れ出勤

少子化対策のためには、育児世代の労働環境を改善する工夫が必要です。「子連れ出勤」もそのひとつ。

子連れでそのまま勤務できる職場なら、託児所を作らなくてもよいので、導入は比較的容易です。

ただしそのためには、職員みんなの理解が必要です。業種によっては、なかなか難しいかもしれません。

当院は、子連れ出勤を奨励しています。幼児・児童のいるスタッフが、土日などに子連れ出勤します。

小児科診療を行っている当院で、誰かの子どもがチョロチョロしても、たとえ泣いても、違和感はありません。

子連れスタッフ(つまり母親)は、多少手が取られるので、業務が100%円滑に行われないかもしれません。

しかし、欠勤や遅刻・早退が回避できるので、職員本人も私も他のスタッフも、それぞれ助かります。

最近、ある報道番組が子連れ出勤を特集して、事実とはやや異なる報じ方をしたことが、問題になっています。

取材を受けたその会社では、職員の子どもが遊ぶのを、他の職員が迷惑しているように描かれていたそうです。

しかし実際には、職員の理解もあって、職場に子ども達がいても、みな慣れて平気とのこと。

放送を見たその会社の社長が、番組内容や趣旨が事実とは異なることに驚き、ブログで訴えたのででした。

子連れ出勤の問題点が、過剰に浮き彫りにされるように、番組は意図的に編集されていたというわけです。

「子連れ出勤には課題も多く、現状のままでは導入は進みにくい」と、問題提起したかったのでしょうか。

ただそれを言うにしても、捏造まがいの編集をするのはルール違反。サンゴ事件と同じです。