文頭の「なので」

文頭に「なので」を持ってくるなど、数年前までは許せないと思っていました。でも、慣れますね。

なので最近は、私も使います。ただし、話し言葉で使うのにはまだ、抵抗があります。使うのはブログだけ。

少し古いですが、2008年のNHKの調査によると、「文頭なので」を使うのは、30代までのようです。

それから7年経ったので、おおむね40代までは、この言葉を違和感なく使っているはずです。

「なので」は、「だから」とか「したがって」とか「そういうわけなので」と、置き換えることができます。

その意味で、使い方にバリエーションはなく、意味を取り違えることもなさそうです。

とは言え、若者言葉はどんどん応用範囲が広がり、元の意味を超越していきます。

文頭で使うはずもなかった「ていうか」も、すでに若者言葉として定着しています。用法を挙げてみると、

(1)換言:「あまり好きじゃない。ていうか嫌い」・・・「むしろ」の意味。

(2)反論:「ていうか、お前こそどうするんだよ」・・・「それよりも」の意味。

(3)転換:「ていうか、お腹すいてない?」・・・「ところで」の意味。

私がブログで使うのは(1)です。会話なら(2)もあるかもしれません。でも(3)は無理。

ところがそれどころか、なんの脈絡もなく、会話を「ていうか」で始める用法もあるとか。

ブログを、いきなり「ていうか」から書き始めるようなものです。いつか、実験的に使ってみようかな。