ガマの穂

庭掃除をしていると、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-660.html" target="_blank" title="セミ">セミ</a>の抜け殻をあちこちで見つけます。気がつけば、朝からセミが鳴いています。

熊本は昨日おとといと、2日連続の猛暑日でした。夏が近づいてきました。うなぎが食べたくなります。

うな重かうな丼かせいろ蒸しか、食べ方の形態は様々ですが、最近私は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1022.html" target="_blank" title="ひつまぶし">ひつまぶし</a>が好みです。

ただ、旨さの主体はうなぎの「蒲焼き」と「たれ」であって、どのように食べても、基本的な味は同じはず。

なぜ「蒲焼き」というのか、ということについて、ここで受け売りを書き連ねても芸がありません。

おもな説をひとつ挙げるなら、串刺ししたうなぎが、「蒲(ガマ)の穂」に似ているからだといいます。

その、ガマの穂ですが、最近見かけませんね。私の周囲にないだけか、それとも私の観察力不足なのか。

小学生の頃、自宅の裏には広い湿地があって、無数のガマが生えていました。

ある季節になると、茶色いガマの穂が、あたり一面、見渡す限り広がって、異様な光景でした。

当時は、ガマの穂に触りたくて仕方なかったのですが、湿地が危なくて、近寄れませんでした。

それから50年近くたちましたが、いまだにガマの穂には、触ったことがありません。

「蒲鉾(かまぼこ)」の由来も、すり身を竹に巻いて焼いたものが、ガマの穂に似ているからだそうですね。

しかし蒲焼きにしても蒲鉾にしても、いまのものは、あまりガマの穂に似ているとは思えません。

色合いと質感が似ているのは、アメリカンドッグでしょう。別名「蒲揚げ(かばあげ)」と言ってもいい。