庭木の成長と剪定

クリニックの、樹木や植込みの剪定をしました。もちろん私がしたのではなく、造園業者に依頼したのです。

春からの草木の伸びが著しく、年末と梅雨明けの、年に2回の剪定では、間に合わないようです。

害虫などが見つかれば、それらの駆除や消毒も、剪定のときに行います。

今日見つかった害虫は「イラガ」です。「アラカシ」という、ドングリの木にいました。駆除しました。

イラガに触れると、激しく痛み、ひどい皮膚炎を起こすことで知られます。別名「デンキムシ」とか。

低木で「アシナガバチ」の巣が見つかりました。敷地内に住まわせるわけにはいきません。駆除です。

裏の竹にはまた「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-656.html" target="_blank" title="ハマキムシ">ハマキムシ</a>」がいました。竹の葉が、葉巻のように丸まっているので、すぐわかります。

1カ月ほど前に、庭の片隅で、オレンジ色のラッパのような形の花を咲かせた、つる草を見つけました。

そばに黄色いつぼみが密集していて、そこには蟻がたかっています。さぞかし、蜜の甘い花なのでしょう。

「庭 花 オレンジ つる」でググって、画像検索したら、「アメリカノウゼンカズラ」と判明しました。

この奇妙な花も、今日の剪定ですっかり除去されてしまいました。来年また咲くかどうかは、わかりません。

剪定後の庭は、スッキリを通り越して丸裸な感じですが、どうせすぐ繁ることは、わかっています。

気温なのか、日差しなのか、降水量なのか、体内時計なのか。この時期の植物は、ほんとによく伸びます。

先日挿し木したパキラも、今週から次々と芽が出始めています。すべての植物に、強い生命力を感じます。

容疑者と真犯人

刑事ドラマなどを見ていると、容疑者と真犯人はどのように描かれるべきかを、考えてしまいます。

ある事件の捜査を進めた結果、動機のある2人の容疑者、AとBが浮上したとします。しかも、

(1)Aが真犯人であることを示す状況証拠が、揃いすぎている

(2)Bのアリバイが、完璧すぎる

という展開にでもなれば、視聴者は、もしかすると本当はBが真犯人ではなかろうかと、疑い始めます。

推理モノでは、誰もがどんでん返しを期待するものです。

なので思った通り「結局、アリバイが崩れて、Bが真犯人でした」となると、ガッカリしてしまいます。

それほどなら「誰もが最初から予想した通り、真犯人はAでした」という結末の方が、よっぽど新鮮です。

「AでもBでもなく、途中から登場したC(しかも著名俳優が演じる)が真犯人」というケースもあります。

これは、あまりに安易な展開でしょう。それこそ視聴者は、そのCが怪しいと気づくからです。

ところが「思わせぶりに登場したCは無関係で、結局真犯人はAでした」という結末になると、斬新です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-677.html" target="_blank" title="池井戸潤氏">池井戸潤氏</a>が「伏線を張りすぎて、それが生かされないまま(小説が)終わることがある」と言ってました。

これって意図的に、読者の予想を裏切るための「ガセ伏線」として使ったら、面白いでしょうね。

29日は肉の日

毎月29日は「肉の日」ですが、フグ料理店では「ふくの日」といっています。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1389.html" target="_blank" title="先日の">先日の</a>BBQで、肉はしっかり食べたので、今日はフグを食べました(うそ)。

炭火で肉を焼くと、何が違うんだろうと思うほど旨いですよね、スーパーのお値頃の肉でも。

まずひとつは、直火+遠赤外線のダブル加熱の効果でしょうか。余分な脂が落ちるのもまた、いいですね。

その脂が炭の上に落ちて、煙が出て、それによって肉に炭火の薫りが付きます。これもいい。

蓋付きコンロではさらに、対流熱が作用するうえ、煙が充満して肉が燻(いぶ)されるのがまた、効果的です。

本格的な燻製とは違いますが、肉には適度なスモーキーフレーバーが染みついて、これがまた旨いのです。

ただ、その時点では良い薫りだったのに、翌日、片付けるときのコンロは、あまり嗅ぎたくないものでした。

私が、二日酔いだったからでしょうか。状況が変われば、同じものでも「匂い」が「臭い」に変わるようです。

もう少しBBQ上級者になったら、色んな食材を燻(いぶ)して、燻製を作ってみたいものです。

「燻製」は「薫製」とも書きますが、「燻」が常用漢字でないために「薫」に書き換えたもののようです。

私のイメージでは、やはり「燻製」ですね。スモーキーな感じがして、しっくりきます。

「薫製」と書くと、香を焚いて肉に香り付けしたみたいな、違和感があります。

肉の日の今日は結局、「ジャークチキン」というジャマイカ料理を食べました。微妙な味でした。

背面給紙プリンタが無い

プリンタが故障しました。開業後ずっと院長室で使っていた、キヤノンのインクジェットプリンタです。

通常の文書のほか、封筒の宛名印刷とか、シールやポスターや年賀状の印刷にも、活躍していました。

修理も考えたのですが、すでに製造中止の旧製品。この先のことを考えて、買い替えることにしました。

ところが、近所の電器店に行くと、背面給紙のプリンタが見当たりません。どれもこれも正面カセット方式。

正面給紙だと、封筒の宛名印刷がほぼ不可能です。写真やハガキは、カールするし大量連続印刷もできません。

院内には、A3対応カラーレーザー複合機があるので、A4やA3の普通紙なら、いくらでも印刷できます。

だから私に必要なのは、大型複合機が苦手な、ハガキと封筒と写真の印刷ができるプリンタなのです。

贅沢を言っているわけではありません。背面から安定して給紙できるプリンタが、ほしいだけなのです。

キヤノンもエプソンも、なぜ背面給紙から撤退してしまったのでしょう。

異物やホコリが内部に入るのを防ぐとか、子どもが手を入れるのを防ぐとかの理由は、説得力に欠けます。

電器店の店員によると、省スペースが第1の理由のようです。背面給紙は、後方にスペースが必要なのです。

A3対応の大型機種だけが背面給紙だったので、そのバカでかいプリンタを、買うしかありませんでした。

ま、大型封筒に直接印刷できるのは、どっちみち、これだけなのですが。

プリンタを買って帰ってから、例によって、ネット通販の最安値をチェック。予想通り、ガッカリしました。

隔日で確実か

薬の「隔日投与」については<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1197.html" target="_blank" title="前にも">前にも</a>書きましたが、「1日おき」の解釈自体が問題となることがあります。

「1日おき=2日に1回」だと私は思うのですが、ときどき、「1日おき=毎日」と考える方もいるからです。

そんな解釈はおかしい、と決めつけるわけにもいかないようです。

「2日おき」ならどうでしょう。3日に1回でしょうか。2日に1回でしょうか。ちょっと微妙です。

「7日おき」ではどうでしょう。8日に1回でしょうか、7日に1回でしょうか。

「1週間おき」となると、8日に1回よりは、7日に1回の方を支持したくなります。

「何日おき」の意味が、間に挟む日数を表すことは、間違いありません。

しかし、両端を「日」としてカウントするか、「瞬間」と考えるかで、両者の間隔の解釈が異なるようです。

「バスは1時間おきに発車します」などという場合は、「1時間おき=毎時間」と解釈する方が自然です。

この場合は両端を「時間」としてカウントせず、「瞬間」としてとらえていることになります。

「1日おき=2日に1回」と解釈する一方で、「1週間おき=1週間に1回」では、整合性がとれません。

薬の服用など重要な事柄においては、「1日おき」は使わず、「2日に1回」と言った方がよさそうです。

たとえ「隔日投与」という言葉を用いたとしても、「隔日」の意味が確実に伝わるかどうかは疑問です。

台風は縦断か横断か

台風12号は、九州の西側をかすめた後、熱帯低気圧に変わりました。今後さらに東向きに進むようです。

今朝のNHKニュースでは、台風が日本海に抜けた後、中国地方を「横断」する可能性もあると言ってました。

でもそれは、「横断」じゃなく「縦断」ではないの?、というのが今朝からの疑問。

中国地方は、西端に山口県、その東に広島・島根、その東に岡山・鳥取、という、東西に細長い形です。

台風が西側から中国地方に上陸するとすれば、おおむねその長辺に平行に進んでいくと考えられます。

これは「縦断」と呼ぶべきです。「横断」というのは、長辺に垂直に通過する場合の表現だからです。

たしかに、中国地方を台風が「横断」することも、ときどきあります。

たとえば、日本の南方から四国に上陸して瀬戸内海に抜け、中国地方に再上陸して日本海に抜ける場合です。

この場合は、四国地方と中国地方の両方を「横断」したということになります。

もしも台風が、日本海側から中国地方を「横断」するとすれば、瀬戸内海に抜けなければなりません。

そんなおかしな動きを、NHKは予想していたのでしょうか。そうではありません。

日本列島は弓なりですが、おおむね南北が「縦」で、東西が「横」というイメージがあります。

だからNHKは、中国地方に西から接近する台風のことを、うっかり「横断」と言ってしまったのでしょう。

しかし東西に長い中国地方は、東西が縦なのです。そこのところを、忘れないでもらいたい。

元中国人(中国地方人の意味)として、ひとこと言わせていただきました。

高齢化と医療費

医療関係で、最近2つの新聞記事がありましたが、それらが一見、矛盾しているようなので笑えました。

(1)日本では今後、高齢者が増えるので、入院ベッドが不足するため、訪問診療を広げる必要がある。

(2)日本のベッド数は先進国の中でも突出して多く、高齢化が進むなか、医療費の抑制が急務である。

つまり、高齢者は増えるけど、できるだけ入院はやめて、医療費をもっと抑制しよう、ということです。

そこには、ベッド数が多いから余計な入院をさせてしまうのだという理屈が、根底にあります。

「高齢者が増えるので病人は増えるが、病人が増えても医療費は減らす」

このような目標をたてたら、どこかに歪みができることは明白です。患者と医者が、負担を強いられます。

国が行う手っ取り早い方法は、医療行為に対する報酬の単価を安くすることでしょう。

公定価格で仕事をしているわれわれ医者は、つねに国に首根っこを押さえられているのです。

さて、高齢者人口は2042年頃から減少に転じるものの、高齢者の割合はまだ増え続けると推測されています。

死亡数も増えます。終末期医療をどのように抑制していくか、という難しい問題も出てきます。

一方で現状のままでは出生数は減り続け、40年後には出生数が死亡数の3分の1を下回ると考えられています。

つい10年ぐらい前までは、死亡数よりも出生数の方が多かったことが、ウソのようです。

高齢者医療費を心配する前に、高齢者を支える若者(生産年齢人口)を増やす手立てを、講じるべきでしょう。

もう何度も言ってますけど、いますぐにでも、少子化対策を強力に進めるべきです。安保よりも優先です。

土用の『牛』の日

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1022.html" target="_blank" title="土用の丑の日">土用の丑の日</a>」が2回ある今年、1回目の今日は「一の丑」と呼ばれるそうです。

土用の丑の日は、「う」の付く食べ物を食べると夏負けしないことから、うなぎを食べる習慣があります。

まあ、そのまま単純に「牛の日」と拡大解釈して、焼肉とかステーキを食べてもいいとは思いますけど。

混雑を避けるため、丑の日をはずして3日前に、うなぎを食べに行きました。もちろん、ひつまぶしです。

丑の日の3日前なので、戌(いぬ)の日ということになります。「土用の戌の日」です。

妊婦さんが、夏の滋養強壮と安産祈願を兼ねるなら、土用の戌の日のうなぎが、一石二鳥でしょう。

さて、うなぎは戌の日に食べたので、丑の日の今日は牛です。バーベキュー(BBQ)です。土用の牛の日です。

職場のスタッフを自宅に招いて、以前はたびたびBBQをしてきたのですが、このところブランクがあります。

最近やってない理由はいくつかありますが、おもに、「暑い」。これでしょう。これも地球温暖化の影響です。

しばらくやらないと、BBQコンロが傷みます。ボロボロに朽ち果てます。

これまでに何台か、コンロを買いましたが、どれも長持ちしませんね。安物だったからでしょうか。

そこで今回、本場米国ウェーバー社のBBQグリルを購入しました。

トムとジェリーにも出てくる、黒くて丸っこくて、蓋が付いているヤツです。

今日はほんの試し焼きでしたが、これが旨かった。「BBQ=野外焼肉」ではないことを、強く認識した次第。

センチュリーがパンク

賛否ありますが、ていうかほとんど否ですが、森喜朗元首相の発言(失言)は、いつも面白いですね。

「最新作」は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1382.html" target="_blank" title="新国立競技場建設計画">新国立競技場建設計画</a>が白紙撤回となり、ラグビーW杯に間に合わなくなったことを受けて、

「我々はまあ、クラウンぐらいの車に乗っていたら、後ろから大きなセンチュリーか何かが来て、こっちの車の方がいいから乗りなさいと、ついでに乗せてあげますよと言うんで、そっちに乗ったらパンクして、ラグビーだけまた降りなさいと降ろされたという、まあ笑い話にもならない話なので、初めからラグビーなんて誘ってくれなきゃ良かったなと思うんだけど」

趣旨はともかく、全体の話が長い。失言にしては長い。しかもそこそこ、笑えるじゃないですか。

パンクしたセンチュリーも気になります。ラグビーだけ降ろして、パンクのまま走ったというのでしょうか。

そこらへんの、理論武装が弱い気がしますが、それがまた、憎めないところです。

クラウンに対してセンチュリーですよ。レクサスとかベンツとかを出さないところが、いかにも保守的。

首相在任中を含め、これまでに山ほど失言のあるある森氏。本音がどうしても、口から出てしまうようです。

サービス精神が旺盛なので、まずいと思いつつも、黙っておれない性格なのでしょう。

新国立競技場問題では、「もともとあのスタイルは嫌だった」と言ってはばからないところが、素直。

すでに議員でもないし、もはや言いたい放題の、タヌキオヤジ。誰にも止められません。

「楽しいです」の違和感

「大型書店というのは、具体的な購入目的があってもなくても、ただ本を見て回るだけで楽しいです」

と書くと、「楽しいです」が幼稚な感じがして、「楽しいですね」とか「楽しいものです」にしたくなります。

ほかにも、「大きいです」や「美味しいです」などの表現には共通して、違和感がありますね。

どうしてなんだろうと考えてみたら、「です」は「である」の丁寧語だということに気付きました。

「である」の丁寧語が「であります」で、それが短縮して「です」になったという流れです。

「楽しいである」「大きいである」「美味しいである」、これらはいずれも変です。

しかし「楽しいである」「楽しいであります」「楽しいです」と並べると、だんだん変さ具合が減ります。

調べてみると、この「イ形容詞+です」問題は、だいぶ昔から懸案だったらしいですね。

ついに昭和27年の国語審議会で、「平明・簡素な形として認めてよい」となったようです。

書き言葉としては正式な表現ではないが、話し言葉なら使ってもよかろう、というニュアンスでしょうか。

使用が許容されてから60年以上たった今、まだ違和感を感じている私は、感覚が古いのでしょうか。

過去のブログ1385稿を「楽しいです」で検索したら、ヒットした4件すべてが「楽しいですね」の形でした。

「楽しいです」と私はどうしても書けなくて、「楽しいですね」と口語調にしてしまうのでしょうね。