診療はノドが渇きます

仕事中(診療中)の水分補給は、おもに「お〜い お茶」の間歇的摂取よって行っています。1日2本程度。

ペットボトルは、診察室のすぐ横の棚にこっそり置いていて、診療の合間合間に、ゴクゴクッとやります。

当院のスタッフも、診察室付近に各自の水筒等を用意して、適宜水分を補っているようです。

タクシーの運転手さんは、たいていペットボトルなどを運転席のそばに置いてます。

さすがに、乗客の前では飲みません。1人の時に飲むのでしょう。

勤務中に熱中症で倒れたJR東海の運転士はしかし、たとえ停車中でも、飲水は控えていたと報じられました。

停車中の飲水にクレームをつける乗客がいて、社内の規則が厳しくなっていたためだそうです。

どのような場合でも、一瞬たりとも安全確認を怠ってはならない、というのがクレーマーの言い分なのか。

お茶を飲みながらの運転ならともかく、停車の合間のひと飲みにさえ文句を言うとは、了見の狭い話。

そんな利用客のクレームに過剰に敏感になって、鉄道会社が事なかれ主義に走った典型とも言える事例です。

「乗務員の必要最小限の水分摂取について、ご理解ください」等の掲示物を、会社は早く出すべきです。

「運転してると、ノドが渇きます」とか「水分摂って、安全運転」などのコピーでもいいでしょう。

私も時々、お茶を飲んでいる姿を患者さんに目撃されることがありますが、それもどうか、ご理解ください。

次は岩の名前

Appleが開催する開発者会議「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-973.html" target="_blank" title="WWDC">WWDC</a>2015」は、日本時間で本日午前2時から、基調講演が始まりました。

夜更かしして待つのは諦めて、今朝5時半から情報収集です。7時半でも良かったかもしれません。

残念ながら、ハードウェアの発表はありませんでした。内容は、わずかに2つ。OSとApple Musicだけ。

(1)OS

AppleのOSは3つ。Mac用のOS X、iPod/iPhone/iPad用のiOS、それにApple Watch用のwatchOSです。

いずれも秋に、無料公開される予定。

現行の最新OS Xは「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1221.html" target="_blank" title="Yosemite">Yosemite</a>」ですが、次期OS Xは「El Capitan」だそうです、って何それ?

ヨセミテ国立公園内にある、ロッククライミングで有名な巨大な岩の名前とか。岩ですか。

明らかに、Yosemiteの「範囲内」なネーミング。マイナーなバージョンアップって感じが、ありありです。

あちこち細かく機能が向上しましたよ、程度なのか。より一層洗練されたのは、間違いないのでしょうが。

iOS 9も登場。大がかりな変化は少ないです。iPadの画面分割ができるとかなんとか。対応iPhoneは4sから。

watchOS 2。watchのwは小文字、watchとOSとの間は開けず、OSと2の間は開けるのが正式のようです。

これはだいぶ進化しそう。iPhoneを必要としない「ネイティブアプリ」が解禁されるとのこと。

(2)Apple Music

「One more thing…」と始まる、基調講演最後のもったいぶったプレゼンは、ジョブズ時代からのお約束。

予想通り、ストリーミング<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-517.html" target="_blank" title="音楽配信">音楽配信</a>サービスでした。その名も「Apple Music」。6月30日スタート。

月額9.99ドルで聞き放題、って言われてもねえ。ゆっくり音楽を聴けるような、時間を買いたい。

硫黄の臭い

口永良部島の新岳が、先月末に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1187.html" target="_blank" title="噴火">噴火</a>しました。いまもなお、火山性地震が観測されているそうです。

箱根の火山活動や御嶽山の噴火もありましたが、九州では、阿蘇と桜島が噴火を続けています。

私、発見したんですけどね。阿蘇と桜島と口永良部島って、一直線上にあるんですよ、地図で見ると。

驚きませんか。どうでもいいですか。

御嶽山噴火の時、ニュースで「硫黄のにおい」と言ったら、某東大教授が噛みついたと、話題になりました。

「におうのは硫化水素であって、硫黄は無臭である」というのが理由です。

これに対してNHKの見解は、

(1)硫化水素ではわかりにくいので、(硫黄化合物を表すという)広い意味で、硫黄を使ってもよい

(2)硫黄の語源は「ゆのあわ>ゆあわ」だから、「硫黄の臭い=温泉の臭い」と考えることもできる

私はしかし、そのような考えには、賛同できません。その理由は、

(1)温泉地の臭いを表現するならともかく、噴火時の有毒ガス臭を報じるときは、正しい用語を用いるべき

(2)硫化水素は身近な毒ガスであり、正式な名称を周知一般化させる意味でも、報道では積極的に使うべき

(3)語源そのものは興味深いが、いまそれを持ち出して「硫黄の臭い」という表現を妥当とするのは詭弁

「腐った卵の臭い」とよく表現される、硫化水素の臭いですが、最近あまり、腐った卵に遭遇しませんね。

どんな臭いでしたっけ、腐った卵って。きっと、硫化水素のような臭いなんでしょうね。

交通違反取り締まり

自転車の交通違反取り締まりが強化され、何も悪いことしてないのに、ビクビクしながら通勤する毎日です。

一方でいまだに、スマホ見ながらチャリに乗っている高校生などを見かけるので驚きます。

そう言えば私も、スマートウォッチをときどき見てます。これは時刻を見るだけなので、許してほしいです。

私の通勤路には2カ所、取締りの穴場があります。そこではおもに、自動車の一旦停止等を監視しています。

1カ所は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-366.html" target="_blank" title="前にも書いた">前にも書いた</a>ことがありますが、クリニック近くの変則的な四つ角です。

見通しは良いのに、全方向からの進入に、一旦停止が義務づけられています。

その交差点の近くに、ときどきパトカーが、まれに白バイが止まっています。もちろん、バレバレです。

車はみな、わざとらしく一旦停止して通過するのですが、まれに、魔が差す人がいます。捕まります。

JR武蔵塚駅のすぐそばの踏切は一方通行ですが、午前と午後で、その一方通行の向きが逆転します。

当然、格好の取締りポイントです。近所の駐輪場にときどき、パトカーが潜んでいます。

ある日、私がそばの道路を自転車で走っていたら、まさに、違反車両が踏切を横断しました。

パトカーが、サイレンを鳴らして猛ダッシュで出てきたので、あやうく私に衝突しそうになりました。

パトカーの警官は二人して、気まずそうに私に会釈しながら、しかしそのまま取締りに向かいました。

どうなんでしょう。その違反車両と、パトカーとで、どちらが危険な運転ですか。

善良なる市民(私)を危険な目に遭わせても、その場で検挙しなければならない違反なのでしょうかね。

船長が真っ先に逃げる

中国の長江で旅客船が転覆した事故は、犠牲者が300人を超える大惨事となりました。

「長江」とは、昔は「揚子江」と習いましたが、気がつけば長江の呼び方に変わっています。

正しくは長江。諸説ありますが、長江下流域の一部を指す揚子江という言葉が、誤用されたようです。

事故が起きた長江中流域、湖北省荊州という場所は、地図で見るとかなり内陸にあります。

河口から荊州までは、東京と福岡ぐらいの距離です。それなのに、事故現場付近の川幅は2kmもあります。

狭い意味での揚子江あたりでは、川幅10kmを超える大河です。

昔、中国の人が日本に来て、日本にも大きな川があるものだと驚いた、という話を聞いたことがあります。

その中国人が見ていたのは、瀬戸内海だったそうです。面白い話なので、作り話かもしれません。

今回の事故では、多くの人が船内に取り残されているのに、船長は早々と救助されています。

乗客のことなど気にもかけず、真っ先に逃げたのでしょうか。韓国、イタリアの例を思い出します。

しかし、本当に船長が故意に、真っ先に逃げ出したのか、まだわかっていません。

転覆した際に、海に放り出されたため、運良く救出されたのかもしれません。

私はへそ曲がりなんでしょうか。誰もが疑えば疑うほど、逆に冤罪じゃなかろうかと思ってしまいます。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-955.html" target="_blank" title="パソコン遠隔操作事件">パソコン遠隔操作事件</a>で逮捕された人物もまた、誰かにはめられた被害者かもしれないと思っていました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1172.html" target="_blank" title="STAP細胞">STAP細胞</a>だって、実在するけどなかなか証明できないだけかもしれないと、心の片隅で信じていました。

いずれも裏切られましたが。

梅雨入り

梅雨です。九州北部では、平年よりも3日早く、3日前に梅雨入りしました。てことは、平年だと今日ですか。

中国・四国・近畿地方も2日前に、平年より早く梅雨入りしています。

沖縄は、平年より11日も遅く梅雨入りしましたが、本州の梅雨入りも遅くなるわけではなかったようです。

このことは先月、NHKの「おはよう日本」で聞いてたので、よく覚えています。

気象予報士の南利幸氏による、クイズ形式の解説。設問はこうでした。

「沖縄の梅雨入りが遅いと、本州の梅雨入りはどうなる?」

(1)遅くなる

(2)早くなる

(3)ほとんど関係が無い

(4)つゆ程もわからない

正解は(3)。ダジャレ好きの南さん。この日も朝から飛ばします。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-959.html" target="_blank" title="昨年">昨年</a>は「エルニーニョ」を答えさせる設問で、「ペペロンチーノ」を三択に入れてました。

「つゆ程も」の「つゆ」は「露」ですが、梅雨を意味する和語の「つゆ」とは同語源という説があります。

また漢語としての「梅雨」は、昔は「黴雨(ばいう)」だったともいわれ、この言葉は今も使われています。

カビを漢字で書いて「黴」。「黴菌(ばいきん)」の「黴」。「黴雨」にはあまり、濡れたくないです。

情報管理ルールの遵守

日本年金機構が管理している、年金関連の個人情報が大量に流出して、大問題になっています。

業務メールに似せた偽メールに、ウイルスが添付されていたといいますが、その手口など今回は二の次です。

まず、業務メールを受け取るようなパソコンが、なぜ年金情報のサーバーに接続できたのか。それが問題。

これまでの報道を総合すると、年金機構のコンピュータには、3段階あるようです。

(1)基幹システム:年金情報のすべてを格納しているサーバー

(2)共有サーバー:基幹システムから抽出した個人情報データを格納して、業務用に使っていたサーバー

(3)職員用の端末:共有サーバーにも、インターネットにも接続可能なパソコン

機構は、(1)の個人情報を(2)に格納することを原則禁止していたといいますが、守られていません。

例外的に格納する場合には、パスワードをかけるキマリでしたが、これも完全には守られていませんでした。

これらはたしかに問題ですが、円滑な業務のために、ルール違反は黙認され、管理はルーズになりがちです。

職員は往々にして、楽をしようとズルをします。どうせ守られないルールなら、作らない方がマシです。

それよりも、職員のパソコンが、サーバーとネットの両方に繋がる点が、もっと大問題でしょう。

おかげでハッカーは、職員のパソコンにウイルスを仕掛け、サーバーのデータを易々と盗めたわけですから。

共有サーバーにつながりうるパソコンは、インターネットから物理的に切り離しておくべきでした。

たとえ職員がルールを守らない場合でも、情報が外には漏れないようなシステムにする必要があるわけです。

残念ながら、重要な局面では、人を信じないことです。

インフルワクチン4価へ

インフルエンザワクチンは、長い間「3価」でしたが、次のシーズンから「4価」になります。

「何です価?」て感じでしょうか。4価というのは「4つの株のウイルスに有効」という意味です。

ここで言う「株」とは、同じ遺伝子のウイルス、のような意味で考えてください。

インフルエンザウイルスは抗原変異(=遺伝子の変化)を起こすので、流行する株が、コロコロ変わります。

なのでワクチンに使う株も、毎年選定しなおす必要があります。

このたび厚労省は、来シーズンの流行株を予測して、ワクチンに使うべき4つの株を決定しました。

これを受けて、いまワクチンメーカーは大慌てで、その株に合わせて製造を始めたところです。その株とは、

(1)A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09

(2)A/スイス/9715293/2013(NIB-88)(H3N2)

(3)B/プーケット/3073/2013(山形系統)

(4)B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)

A型のうち(1)は、2009年に大流行した、豚インフルエンザの株。pdmはパンデミックの意味です。

また(2)は、いわゆるA香港型の株。昨年は抗原変異のために、ワクチンが効きにくかったようです。

なので早い時期から流行が始まったのは、記憶にも新しいところ。そのため今年は、スイス株に変更です。

B型は近年、山形系統とビクトリア系統の混合流行です。どちらが流行の主流かを予測するのは困難でした。

これを受けてWHOは、B型を2つとも入れ、A型2価、B型2価の、合計4価ワクチンを推奨しました。

欧米では2年前から4価ワクチンが導入されており、今シーズンからは日本でも導入されることになりました。

世界の流れに、わずか2年の遅れで日本が追随するのは、ワクチン行政ではかなり珍しいことです。

禁煙すると太る

生活習慣病の中でも、とくに最悪な組合せと思われるのは「糖尿病+喫煙」でしょうか。

喫煙は病気ではありませんが、「病的習慣」あるいは「病原習慣」と言ってもいいでしょう。

糖尿病は、生活習慣の改善(糖質制限と運動)と、適切な薬物療法によって、管理することができます。

一方でタバコは、吸わないという選択肢しかありません。節煙ではダメです。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-896.html" target="_blank" title="完全禁煙">完全禁煙</a>です。

しかし、禁煙すると太ってしまう、というのが、禁煙をしないことの言い訳になる場合があります。

たしかに、禁煙後に体重が増える方は多いです。しかし、タバコはやめた方がいいに決まっています。

太った場合の健康へのダメージと、喫煙を続けることのダメージを、天秤にかけることはできません。

それに、禁煙をきっかけに健康志向が高まり、体重も維持できる方もいます。いちばん良いパターンです。

ところが最近の研究では、糖尿病の喫煙者が禁煙すると糖尿病が悪化する、と報告されました。

まったく、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-856.html" target="_blank" title="禁煙指導">禁煙指導</a>に水をさすような話です。

禁煙によって体重が増えただけでなく、体重の影響を除外しても糖尿病は悪化した、という意外な結論です。

おそらくそれは、禁煙後に甘い食べ物を好むようになったからではないか、と論文では推測しています。

糖尿病の方であろうとなかろうと、禁煙で口さみしくなったときの対処法が、とても大事かもしれません。

ウォッチかウオッチか

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1321.html" target="_blank" title="Apple Watch">Apple Watch</a>を使い始めて、2週間たちました。

仕事中と通勤中には、ずっと装着しています。メールの着信にすぐ気付けるので、大事な連絡を逃しません。

仕事中のイス座りっぱなしなどの運動不足も、こまかく警告してくれます。助かります。

自宅では、ほとんど外しています。Apple Watchの定位置は、テーブルの上か、充電器の上です。

バッテリーは意外ともちます。残量が40%を下回った日は、いまのところありません。

最大の欠点は、ほかの(従来の)腕時計を装着しにくいこと。腕時計を2つ着けることになるからです。

だって、片腕に2つはオカシイでしょう。両腕に着けるのも、わざわざそこまでするか、て感じです。

おかげで、よそ行き用の、奮発して買った<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1272.html" target="_blank" title="機械式時計">機械式時計</a>は、ますます出番が減ってしまいました。

ところで、「スマートウォッチ」と「スマートウオッチ」、どちらが正式な書き方(読み方)なのでしょう。

私のブログでの使用状況は、「ウォッチ」8回、「ウオッチ」2回。「ォ」が優勢、ていうか一貫性がない。

この点についてNHKは、従来は「ウオッチ」であったものを、今年から「ウォッチ」に変更したようです。

「原音に『wo』の発音が含まれる外来語は『ウォ』と発音・表記する」というのが、新しい原則だそうです。

したがって従来の「ウオッカ」や「ウオーキング」は、「ウォッカ」や「ウォーキング」になりました。

で、そう言っておきながら、夜9時のニュース番組は「ニュースウオッチ9」なんですけどね。

この統一性のなさは、いったいどういう了見なのか。NHKに電話してみました。その回答はこうです。

(1)番組のタイトルを変える予定はございません

(2)貴重なご意見をありがとうございました