生活習慣病の中でも、とくに最悪な組合せと思われるのは「糖尿病+喫煙」でしょうか。
喫煙は病気ではありませんが、「病的習慣」あるいは「病原習慣」と言ってもいいでしょう。
糖尿病は、生活習慣の改善(糖質制限と運動)と、適切な薬物療法によって、管理することができます。
一方でタバコは、吸わないという選択肢しかありません。節煙ではダメです。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-896.html" target="_blank" title="完全禁煙">完全禁煙</a>です。
しかし、禁煙すると太ってしまう、というのが、禁煙をしないことの言い訳になる場合があります。
たしかに、禁煙後に体重が増える方は多いです。しかし、タバコはやめた方がいいに決まっています。
太った場合の健康へのダメージと、喫煙を続けることのダメージを、天秤にかけることはできません。
それに、禁煙をきっかけに健康志向が高まり、体重も維持できる方もいます。いちばん良いパターンです。
ところが最近の研究では、糖尿病の喫煙者が禁煙すると糖尿病が悪化する、と報告されました。
まったく、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-856.html" target="_blank" title="禁煙指導">禁煙指導</a>に水をさすような話です。
禁煙によって体重が増えただけでなく、体重の影響を除外しても糖尿病は悪化した、という意外な結論です。
おそらくそれは、禁煙後に甘い食べ物を好むようになったからではないか、と論文では推測しています。
糖尿病の方であろうとなかろうと、禁煙で口さみしくなったときの対処法が、とても大事かもしれません。