「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-608.html" target="_blank" title="マイナンバー">マイナンバー</a>」を医療に導入することが、正式に決まったようです。
2017年7月から健康保険証としての利用を始め、以後段階的に、医療情報の共有を目指すとのこと。
「重複検査や重複投薬から解放され、一貫した医療・介護サービスが受けられる」と安倍首相も強調します。
何ですか、その「重複検査や重複投薬から解放」って、人聞きの悪い。
まるで医者が、ムダな検査や投薬ばかりしていると、言わんばかりじゃないですか。
だいたい、1人の医者(1つの医療機関)が1人の患者に、薬をダブって処方することなど、あり得ません。
そんな処方をしたら、たちどころに診療報酬の審査機関からクレームが来ます。
現実に起こりうる「重複投薬」は、複数の医療機関が、同一の患者に、同一成分の薬を処方する場合です。
ときには患者側が、医療機関に内緒で、複数の医療機関から同じ薬の処方を受ける場合だってあります。
知らずに「重複投薬」をしてしまわないように、この点はぜひ、マイナンバーの効果に期待したいものです。
ただし「重複検査」はどうなんでしょう。検査というものは、医療機関によって「質」が異なるからです。
必要性があれば、別の医療機関で再検査をすることなんて、いくらでもあります。
「重複検査」を制限する前に、前医での検査結果を、自由に参照できる仕組みを構築するのが先でしょう。