ジョン・ナッシュ氏死去

「ゲーム理論」。と言っても、モンストとかパズドラとかの、攻略法の話ではありません。

経済分析に使われる理論で、これを突き詰めたジョン・ナッシュは、94年にノーベル賞を受賞しました。

そのナッシュ氏が昨日(日本時間)、死亡したとのこと。タクシー乗車中の事故というのが、残念です。

統合失調症と闘いながら、ついにノーベル賞を受賞したナッシュ氏の半生は、映画にも描かれました。

2001年のアカデミー作品賞などを受賞した「ビューティフル・マインド」は、私の大好きな映画です。

主演のラッセル・クロウも良かったけど、奥さん役のジェニファー・コネリーもまた、良かった。

人生ドラマの中に、私の好きな要素「スパイ」「暗号」「数学」が盛り込まれているところもポイント。

では「ゲーム理論」とはなんぞや。この機会に、ちょこっと勉強したので、私なりの解釈を書いてみます。

個人間でも企業間でも国家間でも、二者間でも三者間でもそれ以上でも、駆け引きというものがあります。

それぞれが自分の利益を考慮しつつも、相手の出方を想定し、裏をかかれないように、熟慮します。

メンバーがすべて、同様に合理的戦略を練ると、一定の均衡「ナッシュ均衡」に落ち着くというわけです。

一人勝ちすることよりも、一人負けしないことを重視する意思決定法、というのが私の理解です。違うかな。

違うかもしれないので、人に言わないでください。

そんなわけで今夜、ナッシュ氏追悼の意味で、急遽、「ビューティフル・マインド」を鑑賞しました。

精神的に病的な個性を持つ天才が、さまざまな苦悩の末、ついに大事を成し遂げて社会から賞賛される。

その天才を支え続けた奥さん。その2人が同時に事故で亡くなったというのが、なんともいたたまれません。