時にはまともなことも書きますが、たいていは、どうでもよい話を書くのが、このブログの特徴です。
たとえまともなテーマで始まっても、途中から話が逸れていきます。書かなきゃいいのに、蛇足が付きます。
とはいえ、私の蛇足というのは、故意に、書きたくて書いているので、本来の蛇足とは少し異なります。
文章が真面目すぎて固いとき、最後にギャグをかまして緊張を取り除く、一種の照れ隠しみたいなものです。
ところで今日言いたいのは、「蛇足」の読み方です。正式には「じゃそく」だそうですね。
「蛇口」「蛇腹」「蛇の目」と来たら、「蛇足(じゃそく)」ですよね、たしかに。
「じゃそく」が言いにくいから「だそく」という慣用読みが生まれ、やがてその読みだけが残ったようです。
このように慣用読みに取って代わられた言葉は、調べてみるとほかにもたくさんありました。
「消耗(しょうもう)」がそう。本来の読みが「しょうこう」だと言われても、もう後戻りできません。
「心神耗弱」はしかし、「しんしんこうじゃく」という読み方が、まだ生き残っています。
テレビでこの言葉をよく耳にするので、「もうじゃく」が間違った読みであると、とすり込まれています。
しかしこれとて、そのうち「しんしんもうじゃく」に取って代わられる運命なのかもしれません。
<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1304.html" target="_blank" title="先日">先日</a>「腹腔」のことを書きましたが、やはり正しくは「ふくこう」と読むようです。
「ふくくう」が慣用読みで、医療従事者が使う「ふっくう」は、さらに慣用読みが進んだものなのでしょう。
言葉はどんどん、発音しやすいものへと変化していく運命なのです。だから「ふっくう」でいいのです。
どうしても「ふくこう」が正しいという方は、「蛇足」を「じゃそく」と言わなければなりません。