「スタッフぅ〜」と伸ばすと、狩野英孝のギャグになります。しかも、古い。
私がクリニックの従業員のことを話題にするとき、「スタッフ」という言葉を使うことが多いです。
従業員とか職員とか言うよりも、より対等でソフトな印象があるからです。
三人称に限らず、複数の職員に対して「スタッフのみんな」という二人称も使う場合もあります。
高校の時、スタッフとは材料のことだと学んで以来、「人的材料=人材」と思い込んでいました。
材料の “stuff” と人材の “staff” とでは、そもそも単語が違うことを知ったのは、何年か後のこと。
学生時代に好きだったフュージョン・バンドの「スタッフ」のスペルは、は “Stuff” です。
スティーブ・ガッドとか、リチャード・ティーとか、最高のstaffが集まったバンドですが、 “Stuff” です。
あのメンバーたちは、それぞれが最高の、音楽的素材だったのでしょうか。
その「スタッフ」という言葉が、「あいまいな言葉なので、慎重に使うべき」と判定されました。
NHKの放送用語委員会での話です。放送業界の部内用語だから、一般の人には伝わりにくいという理由です。
そんなバカな。スタッフで十分に伝わります。慎重に使えという、NHKの心配がわかりません。
もしかすると、 “stuff” なのか “staff” なのか区別が付かない、という意味なのでしょうか。まさかね。