はい、いいえ

英語の否定疑問文には、日本人はつい、逆に答えてしまいがちです、少なくとも英語慣れしてない人は。

ところが日本語の場合でも、否定形の疑問文に対しては、面倒なことが起きます。

(A)「熱は出ませんでしたか」「はい」「出てないんですね」「はい」

(B)「熱は出ませんでしたか」「いいえ」「出たんですか」「いいえ」

どちらも発熱していない人の返答ですが、(B)のように英語的に答えられると、逆にわかりにくい。

質問を最後まで聞かないうちに答えようとする、せっかちな人が(B)になるのかもしれません。私もです。

「はい」と答えるかわりに「ですね」や「です」を使う人のことは、前にも書きました。

もう慣れました。ていうか、自分でも使い始めていることに気づきます。「ですよね〜」とか言ってます。

「はい」と言わずに、必ず「あ、はい」と答えるのは、比較的若い人に多いです。

「あ、そのことですね、はい、そうです」というニュアンスでしょうか。

「はい、いいえ」という変な返事はむしろ、中高年の礼儀正しい方が使う言葉です。

「このたびはどうも、お世話になりました」「はい、いいえ」って。

「はい、はい、そのことですね、いいえ、どういたしまして」という意味なのでしょう。