Apple Watch予約済

「Apple Watch」の予約受付が、米、英、加、独、仏、豪、中、香港、そして日本の9カ国で始まりました。

大事な日なので今日はまず、非合法だとは承知していますが、近所の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1247.html" target="_blank" title="美容室">美容室</a>で、散髪しました。

予約受付開始は世界同時刻、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1067.html" target="_blank" title="米太平洋夏時間">米太平洋夏時間</a> (PDT) 12:01 a.m. 、日本時間で<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1281.html" target="_blank" title="16時01分">16時01分</a>です。

予約をする前に、購入するモデルを決めておかなければなりません。なにしろバリエーションが多いのです。

今朝からApple Store店舗などで、現物の「試着」が始まったようですが、もう間に合いません。

「見た目」と「値段」と「評判」で決めるしかありません。

某ITサイトを見て、事前人気ランキングを確認。なるほど、あれが一番人気ですか。じゃあ、別のを買おう。

さて、自宅リビングに3台のMacを集結させ、Appleのサイトを開いて、その時を待ちます。

16時01分、サイトの表示には、まだ変化無し。むろん、予定通りに受付が始まるとは、思っていません。

このようなことはすでに経験済みです。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-807.html" target="_blank" title="以前">以前</a>MacProで予約可能となったのは、予定時刻の20分過ぎでした。

じっと待っていると、16時13分、突然、予約が可能になりました。急げっ!

ただちに希望モデルをクリック、Apple IDを入力、配送先と支払方法をチェック、確認、完了、16時14分。

「お届け予定日」はなんと、5月11日から5月22日とのこと。思いのほか待たされますね。

正確な発言と記述を

医療の現場では、医師は全面的に信頼されているのであり、その信頼に応えるのが医師の義務です。

そのために医師がなすべきことは、診療が正しく誠実であるか、ということに尽きると思います。

長年の経験と豊富な知識に裏打ちされた、真摯な態度、的確な判断、丁寧な説明が、診療に求められます。

しかし最近、私が反省しなければならないのは、最新の医学論文などを、あまり読まなくなったことです。

ましてや、学会活動(学会への参加、症例報告、研究発表など)も、ずっと怠っています。

学会で報告されたさまざまな新知見は、その1年後に論文となり、さらにその1年後に専門書に載ります。

書籍を読んで得る医学知識と、学会で目にする情報とでは、ずいぶんとギャップがあるのです。

そのようなことを反省しつつ、今年度は少しでも学術的な活動をしたいと、あらためて考えた次第。

ブログなど、ほどほどにしとけ、と言われそうですが、これについてはまあ、ご容赦を願います。

私と世の中(の一部)をつなぐ、コミュニケーションのひとつなので。

しかし、ブログにしてもメールにしても、外へ向けて発信する以上、その内容は正確でなければなりません。

いちど発信されたデジタル情報は、場合によってはどんどん拡散し、訂正も削除もかなわなくなります。

その意味で、私の文章の誤りや問題点に気付かれた方は、傷の浅いうちにどうぞ、ご指摘ください。

今後もいっそう精進しつつ、当ブログもできるだけ中断しないように頑張ってまいります。

長くなりますが、ここで敢えて、今年の東大教養学部の卒業式での、石井学部長の式辞をご紹介します。

昔、東大総長が語ったとされる「肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ」という発言に触れています。

じつはこの「名言」は、次の3つの点で誤りであると。受け売りですが、かいつまんで書くとこうです。

(1)もともと東大総長のオリジナルではなく、引用文だったのに、マスコミが総長の発言のように報じた

(2)オリジナルの文と総長の原稿は、表現も内容もかなり異なっていた

(3)総長は原稿のこの部分を読み飛ばしていたのに、マスコミは総長の発言ではなく、原稿文を元に報じた

総長のオリジナルでもなければ、そもそも発言すらしていない「名言」が、一人歩きしたというわけです。

「必ず一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証してみること」学部長のこの言葉が、私にも刺さりました。

胃酸を吐く

胸痛を訴えて来院する方はたいてい、心臓のことを心配しています。

「今朝から左胸の痛みが続きます」「2,3日前から心臓が圧迫されています」

このような症状の場合は心臓の痛みではなく、おそらく逆流性食道炎です。

しかし心臓病の心配は、(1)証拠を示して、(2)理詰めで、(3)実証しなければ、解消されません。

(1)心電図検査をします。胸痛持続中の心電図に異常がなければ、狭心症や心筋梗塞の疑いはゼロです。

(2)その説明に納得した瞬間から、症状がなんとなく軽くなります。安心することが、何よりも大事です。

(3)逆流性食道炎の薬を処方すると、数日で治ります。効いたことがすなわち、心臓病ではなかった証拠。

逆流性食道炎の症状は、胸やけ、ゲップ、呑酸(どんさん)、のどのイガイガ、咳など。胸痛もそうです。

呑酸というのは、胃酸がのどや口まで上がってくることです。でもなぜ「呑酸」と言うのでしょうね。

空気を呑み込んでゲップの原因となる「空気嚥下症」のことを、「呑気症(どんきしょう)」と言います。

空気を呑むから「呑気」、これはわかります。なのになぜ、胃酸をもどすことが「呑酸」なのでしょう。

吐いた挙げ句に、結局呑み込むからなのでしょうか。どうも釈然としません。

私もひところ、夜中の呑酸に悩まされていた頃があります。呑み込んだ胃酸は、ひどく酸っぱいものでした。

しかし胃酸の量が多くて、口の外まで吐き出してしまったこともあります。これでも呑酸なのでしょうか。

もやは「吐酸(とさん)」と言うべきでしょう。

「吐く」つながりで話は飛びますが、「嘘をつく」を「嘘を吐く」と書くことを最近知りました。

息を吐(は)いても、ため息は吐(つ)きます。正論は吐(は)きますが、悪態は吐(つ)きます。

口から何かを出すとき、その量が多ければ「吐く(はく)」、少量なら「吐く(つく)」のように思えます。

呑酸(あるいは吐酸)の場合の胃酸は、「吐く(はく)」なのか「吐く(つく)」なのか。

午後4時1分の謎

「きのうの夜2時から、急に熱が出たのです」

急な発熱や腹痛などの症状は、その発症時期を明確にすることが、問診の第一歩です。

冒頭のような訴えがあった場合、私は念のため、やんわりと、確認をしなければなりません。

「きのうの夜2時というのは、今日の午前2時ということですね」

多くの方にとって、「午前2時」は「きのうの夜」であって、「きょうの夜」とは言いません。

つまり「きのうの夜」とは、「昨日から今日にかけての夜」という意味であり、日付が昨日とは限りません。

なので「きのうの夜2時」は、「きのうの夜」かつ「2時」という時刻を指す表現、ということになります。

同様に悩ましい時刻表現に、「午後12時」があります。通常これは「午前0時」と同じ意味です。

いったいその瞬間は、午後なのか午前なのか。たとえ<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-136.html" target="_blank" title="法令で規定">法令で規定</a>することはできても、感覚的には曖昧です。

さらにその1分後は「午後12時1分」とも言いますが、通常は「午前0時1分」を使います。

ややこしいのは英米式表現。夜中の12時は「12:00 a.m.」であり、日本の「午後12時」とは真逆です。

混乱しやすいそうなので、それを避けるために「12:00 Midnight」などの表記が推奨されているとのこと。

ただし「12:00 a.m.」を過ぎたら確実に午前。「12:01 a.m.」なら、昼か夜かを迷う人はいないそうです。

発売が待ち遠しいApple Watchは、4月10日に世界9カ国で同時(同時刻)に、予約の受付が始まります。

開始時刻は日本時間で「午後4時1分」。米Appleのサイトを見ると「12:01 a.m. <a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1067.html" target="_blank" title="PDT">PDT</a>」とあります。

4月10日(金)の休診日の夕刻は、万全の態勢で、ネット予約に臨まなければなりません。

「4時1分」というのが中途半端ですが、米国人を混乱させないための「1分」というわけですね。

評価はすぐ変わる

モノや人を評価するときには、客観的な評価と主観的な評価があります。

とくに職員を雇用する際の面接では、履歴書等の内容よりむしろ、印象という主観的評価を重視しがちです。

しかし、先入観と現実とのギャップが大きいと、主観的評価を誤りやすいという問題があります。

たとえば、期待していなかったのに、面談してみると思いのほか好印象だと、格段に評価が上がります。

その逆に、たとえば学歴・職歴・資格等が申し分ない方の面談態度が悪いと、ひどくがっかりします。

これは、合理的判断が不得意で、情に流されやすい、日本人に特有の性質かもしれません。

ガキ大将が、校庭のサルビアに人知れず水をやっていたりすると、彼の評判は、にわかに好転します。

逆に、清廉潔白で売り出していた若手政治家は、ちょっとした軽犯罪事件によって、評判が地に落ちます。

誠実な医療を何十年と行ってきた医師でも、最後に起こした過失で、すべてを失ったりします。

全体を客観的にとらえるのがヘタで、直近の出来事に慌てふためく日本人は、大事なことを見失いがちです。

いまだに勧奨接種が中断している、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)など、その典型でしょう。

子宮頸がんを予防できると評判だったのに、副反応報道の映像によって、評価が逆転してしまいました。

海外でも同じような副反応が、同様の頻度で起きていますが、このような対応をしたのは日本人だけです。

USBからのウイルス感染

「Appleの新しい『MacBook』のおかげで、NSAは大喜び」

最近見かけた、IT系の記事ですが、私の好きなキーワードが2つ揃っていますね、Appleと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-612.html" target="_blank" title="NSA">NSA</a>。

新しいMacBookには、USBとHDMIと電源端子も兼ね備えたUSBの新規格「USB-C」が採用されています。

そのおかげで、MacBook本体は超スッキリ。側面には、USB-Cとヘッドフォンのポートしかありません。

そのかわりに、同時に接続できる機器は1つのみ。USB機器と充電アダプタの同時使用すらできません。

便利なのか、多分不便でしょう。こんなデザインは、Appleにしかできない、究極の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-848.html" target="_blank" title="ミニマリズム">ミニマリズム</a>です。

最近、USBコネクタ先端に組込まれている、コントローラーチップへのウイルス感染が問題になっています。

この部分がウイルスに感染したら、ウイルス駆除ソフトでも、見つけることはできません。

プリンタケーブルでもマウスでも充電ケーブルでも、安易に貸し借りすると、感染する危険があります。

MacBookの問題は、なんでもかんでも、USB-Cポートの1カ所で行うことです。

そして例のNSAは、パソコン用の重要機器に、NSA用バックドアを仕込んだという<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-933.html" target="_blank" title="前歴">前歴</a>があります。

Appleのミニマリズムのおかげで、NSAの侵入経路がシンプルになったと、そういう見方もあるわけです。

パソコンにUSBケーブルを挿すたびに、次々とウイルスが感染していくなど、恐ろしい話です。

私が生まれた頃、予防接種の注射針が使い回しで、肝炎ウイルスが次々と感染したという話を思い出します。

ようやく麻疹排除

日本が「麻疹排除」の状態であると、このたび国際機関によって認定されました。

「麻疹排除」とは聞き慣れない言葉ですが、「土着株による麻疹の感染が3年間確認されないこと」が基準。

「土着株」の方がもっと聞き慣れませんが、「外国から持ち込まれた麻疹ウイルスを除く」という意味です。

韓国に遅れること9年。昨年はWHOに認定を却下され、今年ようやく日本も麻疹排除を達成しました。

2008年には1万1千人の麻疹患者が発生し、欧米諸国からは「麻疹輸出国」と恐れられていた日本です。

ところが、麻しん/風しん混合ワクチンの定期接種制度を完備したら、2009年の患者数は740人に激減。

どうしてもっと早く、予防接種を徹底しなかったの、ていう話です。

ようやく麻疹輸出国の汚名も返上できますが、輸入ウイルスの危険があるので、予防接種はずっと必要です。

記憶に新しいのは、ワクチン先進国であるはずの米国で、去年から麻疹が流行しているというニュース。

カリフォルニア州のディズニーランドに、観光客が持ち込んだ麻疹が、一気に広がったとされています。

権利意識の高い米国で、「予防接種の拒否権」を行使する親が増えつつあるのが原因とも言われます。

ワクチン先進国に仲間入りしつつある日本ですが、米国のマネをすれば良いというものでもありません。

倍耐力タイヤに交換

車の定期点検で、タイヤがすり減っていると指摘されたのに、ケチなのでそのまましばらく乗っていました。

がしかし、思い直して本日、4本とも交換しました。やっぱり安全第一。安全は足元から。

それにしても、走行中にタイヤはどのぐらいの速さでグルグル回っているのでしょう。計算してみました。

まず、タイヤの直径 = ホイールの直径 + (タイヤの高さx2) 、タイヤの高さ = タイヤ幅 x 扁平率、です。

これよりわが愛車のタイヤの直径は661ミリと判明しました。よって、1周すると2077ミリ進みます。

時速100kmで走行中なら、1秒間に27778ミリ進みます。このとき、タイヤの回転数は、毎秒13.4回転。

答は出ましたが、だからどうした、というところでしょうか。とくに感慨はありません。

タイヤのメーカーには、少々こだわりがあります。今のご時世、東洋ゴムは、避けたい。

他の国産メーカーは、品質ではまったく問題ありませんが、どうも名前がオシャレじゃないのです。

今まで履いてきたコンチネンタル(ドイツ)も好きじゃないし、グッドイヤー(米国)はもっとイヤ。

どうせ選ぶなら、ミシュラン(フランス)とかピレリ(イタリア)でしょう。なにしろ名前がオシャレ。

悩んだ末、ピレリに決めました。長友佑都が所属するインテルのスポンサー企業というところが決め手です。

ところが、そのピレリが、中国企業(中国化工集団)に買収されることになったと、先週報じられました。

なんてことですか。タイヤを発注する前に知りたかった、その情報。これでオシャレ度急降下です。

タイヤのロゴも、ピレリの中国語表記「倍耐力」になるかもしれません。耐久力はありそうですけどね。

民法改正と年齢規定

民法が120年ぶりに、抜本的に改正される動きです。われわれの生活にも、大きく関わることでしょう。

ただ残念なことに、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-136.html" target="_blank" title="年齢についての規定">年齢についての規定</a>が、このたび見直されるという話は聞きません。

新年度、子どもたちは進級しましたが、民法の規定のせいで、学年の定義がおかしな具合になっています。

学年定義の基本となるのは、義務教育について規定した、学校教育法第十七条です。

「満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初め」から小学校に就学させる、となっています。

一方で民法の規定では、これまで何度も<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-783.html" target="_blank" title="書いてきた">書いてきた</a>ように「年齢が増えるのは誕生日の前日」です。

よって、昨日が6歳の誕生日だった子は、おととい6歳に達したので、今年度からすぐ就学となるわけです。

このようなカラクリで、4月1日生まれの子は、3月生まれの子と同じく「早生まれ」グループに入ります。

麻しん/風しん混合(MR)ワクチン第1期接種の対象者においても、次のような混乱があります。

(1)「生後十二月から生後二十四月に至るまでの間にある者」 これが予防接種法施行令による規定

(2)「1歳の誕生日から2歳の誕生日の前日まで」 これが一般人の常識的な解釈

(3)「1歳の誕生日の前日から2歳の誕生日の前々日まで」 これが民法による解釈

もともと厚労省は(3)の解釈でしたが、熊本市などの自治体は(2)の解釈も、認めていました。

厚労省は昨年「定期の予防接種における対象者の解釈について」という<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-909.html" target="_blank" title="通知">通知</a>を出しました。それによると、

(4)「1歳の誕生日の前日から2歳の誕生日の前日まで」 これはつまり(2)と(3)の和集合です。

お役所にしては、ずいぶん寛大な決着です。がしかし、混乱の元凶は民法の規定にあるのです。

民法を抜本的に改正するのであれば、年齢規定もぜひ、常識的な解釈にしてほしいものです。

予約システム更新

当院のインターネット診療予約システム「アイチケット」を、新バージョンに更新しました。

開院以来、ずっと使ってきたシステムですが、今日から抜本的に新しくなりました。

予約を入れる側(患者さん)からは、見た目が変わって、戸惑った方がいるかもしれません。

しかし運用する側からは、ずいぶん使い勝手が改善しました。いろんな新機能が、盛り込まれています。

「空番(からばん)」もそのひとつ。内情を明かすことになりますが、空番について説明しましょう。

アイチケットは順番予約方式です。受付順に自動的に、1番から番号が振られていきます。

ところが、たとえば喘息発作、胸痛、痙攣、脱水、熱傷など、すぐに診察の必要な方もいます。

こういった場合には、予約の有無や順番に関係なく、最優先で対応しなければなりません。

そうすると、すでに予約して順番をお待ちの方の、診察の順番や時間が、どんどんずれていきます。

そこで、あらかじめアイチケットの、たとえば5番、10番、15番などに、空きの番号を作っておくわけです。

これを「空番」と呼んでいます。これまでは、当院スタッフが手動で、その枠の確保を行ってきました。

言ってみれば、患者さんと職員の、順番取り競走が、毎日行われていたわけです。

この空番を、予約開始前に、あらかじめ設定しておくことができるのが、新バージョンの嬉しいところ。

空番なんて、当院だけの工夫かと思っていましたが、新バージョンからは正式な仕様となったわけです。

みんな考えることは同じだったのですね。