負けず嫌い論

私が「負けず嫌い」だと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1290.html" target="_blank" title="先日">先日</a>書いたところ、知人から次のようなご意見を頂戴しました。

「負け嫌い」ではなく「負けず嫌い」。どうして「ず」が付くのか。納得のいく説明をせよというのです。

面倒くせえ、とは思いながらも、この際、考えをまとめてみました。

手元の辞書には「『負け嫌い』と『負けじ魂』などの混同」とあります。誤用が定着したというわけです。

実につまらない説明です。だいいち、そのように思って、われわれは「負けず嫌い」を使ってはいません。

似た表現に「食わず嫌い」がありますが、「負けず嫌い」とは明瞭な違いがあります。

食わず嫌いは、食べてもいないのに嫌い、という意味であって、まだ食べてない。でも、食べる前から嫌い。

負けず嫌いは、負けたのにそれを認めたがらない、という意味でしょう。もう負けたけど、その状態が嫌い。

負けを認めたくない、自分は負けていないと思う余り、勢い余って打ち消してしまった、そんな感じです。

つまり、「負けず」+「負け嫌い」=「負けず嫌い」というニュアンスです。結局、辞書と同じでした。

次回は「食べず嫌い」と「おかず嫌い」の違いについて考察します(うそ)。