NASAの科学者が、今後20年以内に地球外生命体を発見できる、と語ったそうです。
最近になって、木星の衛星エウロパや土星の衛星エンケラドスで、「海」の存在が確認されたからです。
海があるのであれば、地球と同じように、長い年月の間にきっと生命体が生まれているはず、という理屈。
何億年もかけて生み出すわけですから、まさに「海の(生みの)苦しみ」とでも申せましょう。
たしかに、無生物から生命が誕生するというのは、神秘的ですが、でも本当にそんなことが起こりうるのか。
南極に落ちた隕石から、DNAの構成要素、アデニンとグアニンが見つかったという話は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-123.html" target="_blank" title="以前">以前</a>書きました。
DNA自体が地球外からやって来たとすれば、これはもう、地球の生命誕生の根幹を揺るがす一大事です。
「たんぽぽ計画」という名の実験が、来月から国際宇宙ステーションの実験棟「きぼう」で始まります。
この研究で解明しようとしているのは次の2つ。
(1)生命(微生物)が地球から脱出して他の天体(火星や木星など)に到達できるかどうか
(2)生命の起原以前に有機物が宇宙から地球にやってきた可能性がどれくらいあるのか
たんぽぽ計画によって、地球の生命の起源がはたして海なのか宇宙なのか、その白黒が付くかもしれません。
地球上の生命を育んだ、母なる海が、生みの親ではなかったとすれば、ショッキングな話です。
おまけに、その宇宙から来た生命体が、どこでどのようにして誕生したのか、その疑問も残ります。
結局、宇宙でいちばん最初の生命体って、どうやって誕生したのでしょうね。
ビッグバンの前に、そこに何があったのか。その疑問にも似ています。