JR山手線で起きた、電柱倒壊事故は、次のように捉えられています。
(1)交通を混乱させ、市民生活や企業活動に大きな影響を与えた
(2)一歩間違えると、脱線事故につながったかもしれない
(3)2日前から気付いていた電柱の傾きを、JRは甘く見た
(4)翌日改修工事をする予定だった、というJRの説明が言い訳に聞こえる
(5)老朽化対策の作業によって電柱の強度が落ちていた可能性もあり、人災の側面もある
(6)ほかの電柱は大丈夫なのか
京浜東北線の運転士が、その電柱の倒壊にすぐ気付いたおかげで、(2)の大惨事を防ぐことができました。
発見の1分前には、その場所を電車が通過し、発見の3分後には、次の電車が通過する予定だったとのこと。
その4分の間に、電柱が倒れ、しかしただちに発見され、通報され、電車が止まり、事なきを得たわけです。
良かったじゃないですか。
運転士の観察力とJRの危機管理態勢が、大事故を未然に防ぐことができたのです。私はそれを評価したい。
電柱倒壊で思い出すのは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-421.html" target="_blank" title="以前も書いた">以前も書いた</a>ことのある、香川で起きた送電鉄塔倒壊事件です。
故意にボルトを外して倒壊させたものでしたが、犯人はわからずじまいで、とっくに時効となりました。
四国電力への恨みが動機とも言われましたが、その倒壊規模の大きさからは、ヘタしたら殺人罪。
山手線の電柱倒壊は故意ではなかったにしても、こんどは模倣犯が出てこないか、心配です。