当院のインターネット診療予約システム「アイチケット」を、新バージョンに更新しました。
開院以来、ずっと使ってきたシステムですが、今日から抜本的に新しくなりました。
予約を入れる側(患者さん)からは、見た目が変わって、戸惑った方がいるかもしれません。
しかし運用する側からは、ずいぶん使い勝手が改善しました。いろんな新機能が、盛り込まれています。
「空番(からばん)」もそのひとつ。内情を明かすことになりますが、空番について説明しましょう。
アイチケットは順番予約方式です。受付順に自動的に、1番から番号が振られていきます。
ところが、たとえば喘息発作、胸痛、痙攣、脱水、熱傷など、すぐに診察の必要な方もいます。
こういった場合には、予約の有無や順番に関係なく、最優先で対応しなければなりません。
そうすると、すでに予約して順番をお待ちの方の、診察の順番や時間が、どんどんずれていきます。
そこで、あらかじめアイチケットの、たとえば5番、10番、15番などに、空きの番号を作っておくわけです。
これを「空番」と呼んでいます。これまでは、当院スタッフが手動で、その枠の確保を行ってきました。
言ってみれば、患者さんと職員の、順番取り競走が、毎日行われていたわけです。
この空番を、予約開始前に、あらかじめ設定しておくことができるのが、新バージョンの嬉しいところ。
空番なんて、当院だけの工夫かと思っていましたが、新バージョンからは正式な仕様となったわけです。
みんな考えることは同じだったのですね。