Appleの製品を語るとき、ジョナサン・アイブ(ジョニー・アイブ)を語らないわけにはいきません。
デザインを何よりも重要視したジョブズの、その期待に応え続けたAppleのデザイナーがアイブだからです。
3年前頃は、ジョブズ本が大ブームでしたが、最近は、アイブ本やアイブの記事をよく目にします。
ちょうど今日、2月27日は、彼の48歳の誕生日です。
ジョブズがAppleに復帰した1997年、デザイン部門はアイブが統括することになり、現在に至ります。
彼がiMacをデザインしたのが31歳のとき。以後のMacやiPodやiPhoneやiPadまで、彼の手によるものです。
完璧主義のジョブズを納得させるため、ジョブズと同程度に完璧主義だったことは、容易に想像できます。
しかし、4月にも発売される<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1072.html" target="_blank" title="Apple Watch">Apple Watch</a>は、どうみても斬新じゃない。少なくともデザインはありきたり。
残念ながら、アイブといえども、スマートウオッチのデザインには限界があるということなんでしょうね。
それはつまり、腕時計型のウエラブルデバイスの、宿命かもしれません。すなわち、
(1)日用品でありながら装飾品でもある
(2)メインの機能はあくまで時計である
たとえば私のiPhone 6 Plusなど、携帯電話としてはとうに、限界を超えた大きさです。だけど許容できます。
なぜなら、誰も電話とは思っていないからです。通話機能など、いくつかの機能のひとつに過ぎません。
ところがスマートウオッチは、やはり時計なんでしょうね。日頃は淡々と、時刻を表示するだけですから。
数千万台単位で売ろうとするなら、腕時計として許容できるデザインでなければならない、てことでしょう。
アイブはApple Watchのデザインについて「困難かつ屈辱的」だったと語っています。つらい言葉です。