「富士山の日」だそうです。2月23日。
毎朝テレビで、面白くないクイズ(お天気検定)をやってますが、今日の面白くない設問はこうでした。
「富士山頂における、過去最高気温は、つぎのうちどれか。A 17.8℃、B 23.8℃、C 29.8℃」てな感じ。
私はひねくれ者なので、ここは29.8℃かと思いましたが、さすがに正解は17.8℃でした。
つまりこのクイズでは、最高気温ですら17℃台だという、富士山の気温の低さを強調したかったわけです。
これがもしも、稚内での最高気温という設問であったなら、どうでしょう。正解は30.4℃です。
意外にも高いことを強調したいなら、選択肢は例えば、18.4℃、24.4℃、30.4℃、となるでしょう。
つまりこのような設問では、視聴者がいちばん驚く選択肢が、たいてい正解。だから面白くないのです。
かといって、冒頭の問題の選択肢が、A 11.8℃、B 17.8℃、C 23.8℃、であったらどうでしょう。
引っかけ問題ならともかく、正解を3択の真ん中にしてしまうと、驚きが失われて一層つまらなくなります。
あるいは、A 17.3℃、B 17.8℃、C 18.3℃、だったら、マニアックすぎてクレームが来そうです。
また、A 1.78℃、B 17.8℃、C 178℃、みたいなアホな選択肢は、お笑い番組でのみ許されます。
このように、数値を選ばせる3択問題というのは、どのような工夫をしても、良問にはなりにくいものです。
豆知識をクイズ形式で紹介しようという趣旨なら、数値で答える設問はやめた方がよいでしょう。
ていうか、このようなことに朝から目くじらを立てている私も、どうかとは思います。