ベネッセは来週から、住所や氏名を登録せずにオンライン学習できるサービスを始めるそうです。
昨年発覚した数千万人にも及ぶ<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1011.html" target="_blank" title="顧客情報の流出問題">顧客情報の流出問題</a>を反省した、原田社長のひとつの答えなのでしょうか。
わが家にもベネッセから、お詫びの図書カード500円分が届きました。これで許してね、ということです。
流出したわが家の情報が悪用されたかのどうか、それはわかりませんが、500円とは見くびられたものです。
思い出すのは学生の頃、中学・高校生向けの三流学習教材の、訪問販売のアルバイトをした時のことです。
こんなの誰が買うの、って感じの、レベルの低い、しかし高額な教材でした。どう考えても、悪徳商品です。
バイト仲間が10人ぐらいいましたが、何日たっても、だれも成約できません。
完全歩合制だったので、だれ1人、1円もバイト料をもらうことができません。
販売エリアを自分で決めて、一戸一戸訪問しますが、玄関口またはインターホンで、たいてい断られます。
学生ふぜいが、無名の教材を売りつけるわけですから、まともにとりあってもらえるはずもありません。
そもそも、中高生がいる家なのか、それすらわからない。家を外から見て、当たりを付けるしかありません。
たまたま適齢期の子どもがいて、教育で悩んでいるご家庭に巡り会うと、話を聞いてくれることもあります。
話は聞いてくれますが、結局はお断り。よっぼど意気投合しても、最終的にはお断り。契約ができません。
あるとき雇用主が、某有名中学校の卒業アルバムの名簿を入手できたら、1万円払うと持ちかけてきました。
1万円欲しさに私は、かつて家庭教師をしていたときの教え子を頼って、その中学校の名簿を入手しました。
雇用主はそれを喜んで買い取ろうとしましたが、最後の最後で私は思いとどまり、バイトをやめました。
もしも名簿を売っていたら、それがどれだけ拡散し、何に利用されただろうかと思うと、恐ろしいことです。