恵方と方違え

昨日は恵方巻きのことを書きましたが、考えてみると「恵方参り(詣り)」の方は、ずっと怠っていました。

子どもの頃は、父親がきちんと恵方を考慮していたのですが、このところ私自身はすっかり忘れていました。

恵方は毎年変わりますが、そうは言っても、わずかに4方向の持ち回り。比較的ワンパターンなものです。

しかし例年参拝してきた健軍神社は、わが家から見て南南西。何年たっても恵方にはなり得ない方位です。

今年の初詣は、蘇古鶴神社にしてみましたが、その方角は東北東。あとで調べてみると昨年の恵方でした。

では、参りたい神社の方角が恵方でないとき、どうするか。その解決法が「方違え(かたたがえ)」です。

最終目的地が恵方になるように、まずいったん別の場所に移動して、しばらく滞在しておけばいいそうです。

学校で習ったのは、悪い方向への移動を避けるのが方違えでしたが、良い方向にも使えるんですね。

たとえば健軍神社に恵方参りしたい時。健軍神社からみて、恵方(ほぼ西南西)と正反対の場所に行きます。

地図で見ると、健軍神社の東北東といえば、佐土原に「天然温泉一休」があります。これはちょうどいい。

そこに2時間ほど滞在すれば、方違えをしたと見なされるそうなので、温泉でゆっくり2時間すごします。

その後あらためて健軍神社に参れば、めでたく恵方参りが成立するというわけです。いやあ、裏技ですねえ。

方違えを使えば、どこへ行くのもすべて恵方にできます。でもこんな裏技で、御利益あるのでしょうかね。

最終段階での移動方向が恵方であれば良いという、その陰陽道的根拠が知りたい。