いくら夜遅くなっても断らない。受診者が途切れるまで診療する。それが当院の基本姿勢でした。
しかしこの時期、インフルエンザが流行り出すと、朝いちばんからネットや電話による予約が殺到します。
午前中のうちに、夜7時診療分までの予約が埋まってしまうことなど、当たり前。
とくに日曜・祝日は、本来の診療時間は午後5時までなのに、実際にはしばしば、夜の9時10時になります。
勤務医時代のことを考えれば、深夜までの仕事など屁のカッパのはずが、最近はそうもいきません。
私だけならまだしも、他のスタッフのこともあります。どこかで線を引かなければ、キリがありません。
何年もの間、葛藤してきましたが、昨日初めて、予約の受付を途中で打ち切りました。断腸の思いです。
午後3時の時点で、予約者が80人。私の診療ペースだと、11時までかかる計算でした。
結局、途中でキャンセルが出るなどして、診療の終了は10時半でしたが、それでもヘトヘトです。
深夜11時過ぎに帰宅した後に家事が待っているスタッフ(ほとんどが主婦)もまた、たいへんです。
診察を求める患者さんがいるのに、受付を拒否することは、厳密に言えば、医師の応召義務に反します。
しかし世の診療所の多くは、一定の時刻に診療が終わるように、受付の段階で制限をかけています。
私と職員の健康のためにも、当院もそろそろ、エンドレス診療の方針を撤回することにします。
さっそく祝日の今日は、定時よりも2時間半オーバーの、午後7時半までで診療を終了しました。
受付をお断りした患者さんには、申し訳ありませんでした。
しかし今後も、このような方針で参ります。どうかご理解のほど、お願い申し上げます。