異物混入食品続く

虫の混入で騒がれた「ペヤング」は、ついに全品回収・販売休止ですか。まるか食品も思い切りましたね。

企業として、消費者の安全・安心と信頼回復を考えた、最大限の対応でしょう。

エアバッグの不具合での初期対応を誤った「タカタ」の教訓があるのかもしれません。

似たような事例は続くもので、日清食品の「冷凍スパ王」も、虫の混入で回収騒ぎです。

ペヤングでは、ゴキブリの全身が麺に埋まった画像を目にしましたが、スパ王への混入はゴキの一部だとか。

日清のサイト(お詫び)を見ると、野菜から混入した可能性が高いと書いてあります。

念のため日清食品が回収を行うのは、次の冷凍食品3製品。

(1)「日清スパ王プレミアム ブロッコリーの入った海老のトマトクリーム」

(2)「日清もちっと生パスタ 焼鮭とブロッコリーの濃厚クリームソース」

(3)「日清もちっと生パスタ ベーコンとブロッコリーのカルボナーラ」

ちょっと待ってください。これじゃまるで、ブロッコリーが「主犯」じゃないですか。

日清食品の食材管理に問題があったのであって、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1080.html" target="_blank" title="ブロッコリー">ブロッコリー</a>に非はないでしょう。

タカタもまるか食品も、企業の規模は異なりますが、その存亡を揺るがす大事件となりました。

復活できるかどうかは、今後の対応次第でしょう。

それにしてもあの、ペヤングの衝撃画像。まさかとは思いますが、巧妙に細工された捏造じゃないですよね。

読書ゼロではダメなのか

「読書離れ」をテーマにした、今日のNHKクローズアップ現代。

1カ月に1冊も本を読まない人が半数いる、という文化庁の調査結果を受けたものです。

「立花隆x国谷裕子」という対談は、久しぶりに見応えのあるものでした。

こういう切り口の番組では往々にして、読書離れ(=ネット依存)をダメなものとして論じます。

「本=的を絞って奥深い、ネット=幅広いかわりに表面的」という側面が強調されやすいものです。

しかし私は、本もネットも情報源として考えれば、本質的な違いは無いような気がします。

世の中の情報量は刻一刻と増えています。情報はどんどん幅広く、しかも奥深くなっているのです。

情報アクセスの速さを求めるなら、どうしてもネットが優位となるでしょう。

意外なことに、立花氏の考え方も、番組の趣旨に反して、ネットやスマホについてはむしろ肯定的でした。

「スマホの向こうに、ネットを通して人類の知識全体がある」と、知の巨人らしい発言です。

番組の最後に立花氏は、読書するだけでなく、書くことがいちばん役に立つ、と強調しました。

つまり、インプットした情報をまとめて、アウトプットすることが大事なんだというのです。

私は意を強くしましたね。このようなブログでも、ともかく日々書くことは意味があるのだと。

天下分け目の決戦

NHK大河ドラマ「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1118.html" target="_blank" title="軍師官兵衛">軍師官兵衛</a>」は、ついに次回が最終回。天下分け目の決戦「関ヶ原の戦い」が描かれます。

ところが来週の日曜12/14は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1141.html" target="_blank" title="総選挙">総選挙</a>の投開票日。これまた別の意味で、天下分け目の決戦です。

こういった場合、大河ドラマは、開票速報の前の7時台に繰り上げて放送するのが常でした。

2年前の12/16の総選挙の際は、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-417.html" target="_blank" title="平清盛">平清盛</a>」は最終回ではなかったので、7時10分からの放送が可能でした。

しかし今度の最終回は拡大版(56分)なので、7時のニュース(短縮版)のあとに放送することができません。

というわけで官兵衛は、1週間延期して12/21の放送になりました。

大河ドラマ最終回の放送日が変更になるのは、平成以降で初めてとのこと。

このように急な放送延期が出来るのも、放送回数が全部で50回だからでしょう。日程に余裕があるのです。

まあでも1年間で50回は少ない。52回とは言いませんが、51回にしてもいいのではないでしょうか。

最終回が総選挙と重なった大河ドラマをほかに探してみると、1983年の「徳川家康」が該当します。

投開票日の12/18に、なんと拡大版89分の最終回が放送されたようです。なぜ延期しなかったのでしょうね。

ていうか、いったいどの時間帯に放送したのでしょう。

その前の1969年の事例は変則的です。投開票日が12/27(土)で、「天と地と」の最終回が12/28(日)。

この頃の大河ドラマの放送回数は全52回。日程はギチギチ。最終回の延期などできません。

なので大河ドラマを優先して、投票日を前倒ししたのでしょうか。まさかね。

電話が停電しないために

先日の大雪で、徳島県西部のある地域では、多くの住民の安否が確認できなくなりました。

県が進めた光ファイバー網の整備によって、ほぼすべての世帯の電話がIP電話になっていたからです。

いまの世の中、携帯電話がありますが、これもバッテリーがどれだけもつか。停電が長くなると厳しいです。

それに問題はIP電話。停電すると電話が使えないというのは、予想されていたこととはいえ災害時には致命的。

当院の電話も「フレッツ光プレミアム」の「ひかり電話」です。その電源は大丈夫かチェックしてみました。

階段下の狭い空間に入り、光ファイバーから電話機までをたどってみると、次の機器が介在していました。

(1)ひかり電話対応回線終端装置(ONU):光ファイバーケーブルが入って、LANケーブルが出ています。

(2)加入者網終端装置(CTU):インターネット用とひかり電話用に、LANケーブルが2本出ています。

(3)VoIpアダプタ:LANケーブルが入って、電話ケーブルが出ています。

(4)オフィスコミュニケーションゲートウェイ:ビジネスホンの主装置。ここから各電話機へ向かいます。

これら4つの装置にはすべて、電源が必要です。当院では、無停電電源装置(UPS)に接続しています。

もちろんこれは、停電時にパソコンがインターネットに接続できるためでもあります。

メーカーは、停電対策としてUPSを推奨していますが、一般家庭でもUPSを完備する時代なのでしょうか。

たしかに、IP電話に限らず、家庭用のインターネット機器やLAN装置も、すべて電源が必要です。

でも、個人的にいちばん有用と思うのは、携帯・スマホ用のモバイルバッテリーまたは手回し充電器ですね。

3種混合ワクチン品切れ

子どもの予防接種のひとつ「3種混合ワクチン(DPT)」が、いきなり全国一斉に品切れとなりました。

いちおう説明しますと、「3種」というのは、ジフテリア(D)、百日咳(P)、破傷風(T)の3つです。

2年前に「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-387.html" target="_blank" title="4種混合">4種混合</a>(=3種混合+ポリオ)ワクチン」が導入され、3種混合は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-912.html" target="_blank" title="やがて消えゆく運命">やがて消えゆく運命</a>でした。

メーカー各社は製造を中止し、北里第一三共だけがただ1社、細々と販売を継続していました。

ところが、その北里の貴重なワクチンに欠陥が見つかり、12月4日より販売が中止されてしまったのです。

くしくも12月4日は「血清療法の日」。北里柴三郎らが、破傷風とジフテリアの血清療法を発表した日です。

ただしこの業績で、第1回ノーベル生理学・医学賞を受賞したのは、北里の共同研究者のベーリングでした。

それはともかく、この記念すべき日に、北里第一三共がワクチンで失態を演じたという巡り合わせなのです。

現時点ではまだ、3種混合ワクチンの接種を全部(4回)完了できていないお子さんがいます。

そのようなお子さんは、残りの接種をポリオワクチンを加えた4種混合ワクチンで行うことになります。

しかし、「3種混合ワクチンの残り必要接種回数 > ポリオワクチンの残り必要接種回数」の場合が問題。

3種混合の接種回数を4回にしようとすると、ポリオワクチンの接種が5回以上になってしまうからです。

ポリオワクチンの5回以上の接種は、安全性が確認できていないという理由で、日本では禁じられています。

しかし、長期間の免疫維持のためには、5回以上の接種が必要というのが欧州諸国の考え方。

いま日本で使われているポリオワクチンはフランス製。そのフランスでの接種回数は7回以上です。

5回目のポリオを禁じるあまり、3種混合の免疫獲得が完了できないなど、本末転倒というほかありません。

水上の音楽

風呂で音楽を聴くなどというのは、私には経験がありませんでしたが、それ専用の機器が売られています。

とくに、スマホとBluetooth接続して、音楽が聴ける無線スピーカーが人気のようです。

日頃院内で使っている<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-503.html" target="_blank" title="ワイヤレススピーカー">ワイヤレススピーカー</a>と原理は同じですが、防水というところがミソです。

さっそくソニーの製品を購入。最近のBluetooth機器は受信性能が良いのか、ペアリングはとても簡単。

iPhoneは脱衣室に残し、スピーカーだけを浴室に持ち込み、適当にそこらに置いてスイッチON。

いやあ浴室というのは、音がよく響きますね。最高のリスニングルームです。

昨日はロン・カーターのベースを聴きましたが、今夜は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-794.html" target="_blank" title="村治佳織">村治佳織</a>のしっとりとしたギター曲を選びました。

しかも今日は、スピーカーを洗面器に載せて、お湯に浮かべてみました。これがなかなか良かった。

音楽が耳から聞こえると同時に、その振動が、お湯を経由して体に直接伝わる(ような気がする)のです。

湯船につかって目を閉じると、ギターの音色が悲しく響き、しかもそれがゆっくりと、右に左に移動します。

実際には、スピーカーを載せた洗面器が、浴槽であっちこっちに移動しているだけです。

しかし目を閉じると、湖に浮かぶ小舟の上で演奏する村治佳織のギターを、湖畔から聴いている感じです。

明日はこの方式で、ヘンデルの「水上の音楽」を聴いて、イギリス王の気分に浸ってみます。

お詫びに山崎

朝の連ドラ「マッサン」は、ニッカの創業者とサントリーの創業者との描き分けが、面白くなってきました。

両者が好対照の人物として描かれ、それらのバランスの取り方も、実に微妙です。

「ニッカ=技術、サントリー=広告」というのが、全体を通して感じる印象です。

「ニッカ=開発、サントリー=普及」という描き分けが、とくにこの1,2週ではっきりしてきました。

「ニッカ=実直、サントリー=豪腕」という表現も、それぞれの創業者には当てはまりそうです。

その創業者を含めて、ドラマの中では、人物や会社の固有名詞を、微妙に変えて(もじって)あります。

ニッカ創業者「竹鶴政孝」→「亀山政春」

サントリー創業者「鳥井信治郎」→「鴨居欣二郎」

ところがここに来て、最初のウイスキー工場を作る場所がなんと「山崎」。実在地の名前のままです。

「山崎」といえば、サントリーウイスキーのブランド名そのもの。これは宣伝効果があるでしょう。

毎朝毎朝「山崎」を連呼することに、NHK局内で異論は出なかったのでしょうか。

「ニッカ=善良、サントリー=悪徳」みたいに描かれ気味だったので、お詫びの印なのでしょうか。

とっちみち、ドラマの終盤は「余市」の連呼になるとは思いますが。

党首のディベート対決

昨夜の報道ステーションで放送された党首討論では、各党首のディベート能力の違いがあらわになりました。

その放送の録画を今夜もう一度見直した上で、このブログを書いています。

安倍首相はいつも、追い込まれると早口になり、声がうわずってきます。もっと、どっしりと構えてほしい。

どっしりで言えば小沢氏が最強ですが、この人はにらみだけきかせて、あまり多くを喋らない方が良さそう。

海江田氏は、原発関連を除けば発言も少なく、存在感がありません。党の勢いをそのまま反映しています。

安定感が際立っていたのが、公明党の山口氏。発言がスムーズで理路整然。表情は常に穏やかで血色も良い。

共産党の志位氏は、理論家なんだろうけど、出番が少な目。しまいには橋下氏に挑発されてしまいます。

さて橋下氏。正論だけでなく、少々支離滅裂なことや極論も言うのだけれど、歯切れがいいから分かり易い。

うまいなあと思ったのは、橋下氏の話し言葉における、文の区切り方です。

通常は「・・・なのです。どうしてかと言えば・・・だからです」と言うべきところを、

橋下氏「・・・なのです。どうしてか。・・・だからです」と、効果的に区切って話します。

そこに絶妙な「間」ができて、続く文を強調することができます。とても有効な話し方だと思います。

今回、ディベートがうまいと思った山口氏も橋下氏も、ともに弁護士なんですよね。なんだそういうことか。

番組の最後で、録画したものをノーカットで放送したとのテロップが出ました。なに、生じゃなかったの?

なにか、不測の事態に備えるための録画だったのでしょうか。そもそも、本当にノーカットだったのか。

タミフルの濡れ衣続く

インフルエンザの予防接種はいまがピークですが、そろそろインフルエンザの流行期も迫って来ました。

そのインフルエンザ治療薬の最右翼<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-899.html" target="_blank" title="タミフル">タミフル</a>の使用にあたっては、次のような制約があります。

「10歳以上の未成年の患者においては(中略)原則としてタミフルの使用を差し控えること」

タミフル内服後に異常行動を起こした事例が社会問題となって以来、この規制は今なお継続中です。

インフルエンザ罹患に伴う異常行動については、全国を網羅した詳細な調査が、毎年行われています。

最新の、2013/2014シーズンの報告内容も、これまでと同様の結論でした。

いちばん気になる結果だけ、ご紹介します。どの薬を飲んだ場合に、いちばん異常行動が多かったのか。

それは、タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬を抑えて、第1位はアセトアミノフェンでした。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1140.html" target="_blank" title="アセトアミノフェン">アセトアミノフェン</a>(商品名アンヒバ、カロナール)は、小児でいちばん安全に使えるはずの解熱剤です。

じゃあ、異常行動の原因はタミフルではなく解熱剤だったのか、と言えば、それも正しくありません。

現に、タミフルもアセトアミノフェンも使わなかった患者に、もっと多くの異常行動が見られています。

つまり、インフルエンザに伴う異常行動の原因がインフルエンザそのものであることは、もはや明白です。

であれば、タミフルのような原因療法を行うことは、解熱剤で対症療法を行うよりは、よほど有意義です。

それなのにいまだに、10歳代のタミフル使用が制限されているのは、日本特有の現象と言うほかありません。

いちど副作用が疑われると、科学的には疑いが晴れても、心情的には疑い続けるのが、日本人なのです。

いつもいつも言ってますけど、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1028.html" target="_blank" title="HPV(子宮頸がん予防)ワクチン">HPV(子宮頸がん予防)ワクチン</a>が、まさにそれです。

取説無しで安くしてくれ

かねてより要望のあった、当院のトイレ内の暖房設備を、本日完備いたしました。

小型のセラミックファンヒーターを2台買っただけですが、熱傷や火災の心配が無く、ガスが出ないのがいい。

こういった製品を購入したら、付属の取扱説明書をよく読み、きちんと保管しておくのは当然のことです。

昔から私はこういった取説の類は、ファイルに綴じ込んで、いざという時に使えるように整理していました。

数年前から、文書は基本的にスキャナで読み取ってpdfファイル化し、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-133.html" target="_blank" title="デジタル保存">デジタル保存</a>するのが常となりました。

取扱説明書も同じ。原則としてすべてバッサリ裁断し、ドキュメントスキャナを使って、pdf化してきました。

このファイルを、EvernoteとDropboxで二重に保存すれば万全。検索や参照も容易です。

ただしこの方法では、元の取説が裁断されてバラバラになるので、あとで綴じる必要があるのが欠点でした。

さいわい<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-695.html" target="_blank" title="最近">最近</a>は、多くの製品の取説が、メーカーのサイトからダウンロードできるようになってきました。

今日買った2つのヒーターの取説も、それぞれpdfファイルで入手できたので、裁断・スキャンは不要でした。

取説に限らずさまざまな分野で、文書が最初からpdfファイルの形で提供されるようになりつつあります。

手間が省けるので、私のように<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1116.html" target="_blank" title="何でもデジタル保存">何でもデジタル保存</a>しておきたい人種にとっては、ありがたいことです。

エコパッケージ製品をよく見かけますが、取説まで省いた廉価版を出してくれたら、そっち買いますけどね。