金正恩暗殺計画を題材にした、米のコメディー映画「The Interview」は結局、劇場公開が始まりました。
北朝鮮からのサイバー攻撃に屈しかけた、制作会社のSPEや劇場側が、勇気を出して立ち上がった形です。
一転して公開を決めた後のSPEの動きが速かったのは、北朝鮮に、報復する時間を与えないためでしょうか。
ネット配信を先行開始したことで、もはや上映館へのテロ攻撃も無意味になってしまいました。
情報というのは、ひとたび世に出てしまうと回収ができません。普通このことは、悪い意味で用います。
なので企業でも一般人でも、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-258.html" target="_blank" title="情報発信には責任">情報発信には責任</a>を伴います。メディアや情報産業であれば、なおさらです。
Googleに対してEUが「忘れられる権利」を根拠に、情報削除を命じたようなことも、今後増えるでしょう。
しかしGoogleのリンクが削除される前に、世界中あちこちでコピペされた情報は、消しようもありません。
一方で、今回SPEがとったような、ネット配信によって先手を打つ手法は、情報拡散を有効利用したもの。
これではもう、北朝鮮は報復するタイミングを失ってしまいました。良い意味で「あとの祭り」です。
動画配信で先手を打つと言えば、最近別の話題もありました。「ちびまる子ちゃん」です。
日本での放送の1時間後から、中国で字幕版を無料配信するとのこと。あさっての放送から始まります。
正規版の迅速なネット配信によって、中国ではびこる海賊版を封じようという作戦。正攻法です。