投票あさいちばん

衆院選は、開票結果の大勢が判明し、事前の情勢調査の通り、自民圧勝のようです。

今回私は、期日前投票するのをすっかり忘れていたので、出勤前の今朝いちばんに投票して来ました。

投票所はちょうど、通勤路の途中にあります。まだ薄暗い、6時56分に現地到着。

しばらく自家用車の中で待ち、6時59分に投票所の建物に向かいました。

入口の前にはすでに、2人ほど待っていました。私が3人目。私のすぐあとに、もう1人。全部オッサン。

ロックされた自動ドアの内側には、係の方が2人。腕時計とにらめっこして、7時になるのを待っています。

投票開始が7時なら、6時59分30秒には入場させてもよさそうなものですが、融通が利きません。

「7時ばい」。列の先頭のオッサンが、自分の腕時計を見ながらそう叫びましたが、却下されました。

どうやら、彼の時計がわずかに進んでいた模様。しかしその数秒後、7時ジャストに、ドアが解錠されました。

その数秒ぐらい早くてもいいじゃん、と思いながら、順路に従って投票箱のある部屋に、オッサン4名が入場。

立会人を含め、総勢8人ほどの係員と、3つの投票箱が、我らを待ち受けていました。

ところがここからが、いつもの投票とは違います。3つの投票箱が、すべて開いていたからです。

「最初に来られた方には、投票箱の中を確認して頂きます」と係員。不正が無いかどうかの確認のためです。

有権者を代表して、我ら4名のオッサンに、その確認作業の大役を果たせと、そういうことです。

まあおかげで、空の投票箱の内部を、生まれて初めて生で見ることになりました。

「この通り、中には何もありません」。係員はマジシャンのようにそう言うと、箱を閉じて施錠しました。

どうせなら「タネも仕掛けもありません」と言ってほしかった。