「読書離れ」をテーマにした、今日のNHKクローズアップ現代。
1カ月に1冊も本を読まない人が半数いる、という文化庁の調査結果を受けたものです。
「立花隆x国谷裕子」という対談は、久しぶりに見応えのあるものでした。
こういう切り口の番組では往々にして、読書離れ(=ネット依存)をダメなものとして論じます。
「本=的を絞って奥深い、ネット=幅広いかわりに表面的」という側面が強調されやすいものです。
しかし私は、本もネットも情報源として考えれば、本質的な違いは無いような気がします。
世の中の情報量は刻一刻と増えています。情報はどんどん幅広く、しかも奥深くなっているのです。
情報アクセスの速さを求めるなら、どうしてもネットが優位となるでしょう。
意外なことに、立花氏の考え方も、番組の趣旨に反して、ネットやスマホについてはむしろ肯定的でした。
「スマホの向こうに、ネットを通して人類の知識全体がある」と、知の巨人らしい発言です。
番組の最後に立花氏は、読書するだけでなく、書くことがいちばん役に立つ、と強調しました。
つまり、インプットした情報をまとめて、アウトプットすることが大事なんだというのです。
私は意を強くしましたね。このようなブログでも、ともかく日々書くことは意味があるのだと。