先日の大雪で、徳島県西部のある地域では、多くの住民の安否が確認できなくなりました。
県が進めた光ファイバー網の整備によって、ほぼすべての世帯の電話がIP電話になっていたからです。
いまの世の中、携帯電話がありますが、これもバッテリーがどれだけもつか。停電が長くなると厳しいです。
それに問題はIP電話。停電すると電話が使えないというのは、予想されていたこととはいえ災害時には致命的。
当院の電話も「フレッツ光プレミアム」の「ひかり電話」です。その電源は大丈夫かチェックしてみました。
階段下の狭い空間に入り、光ファイバーから電話機までをたどってみると、次の機器が介在していました。
(1)ひかり電話対応回線終端装置(ONU):光ファイバーケーブルが入って、LANケーブルが出ています。
(2)加入者網終端装置(CTU):インターネット用とひかり電話用に、LANケーブルが2本出ています。
(3)VoIpアダプタ:LANケーブルが入って、電話ケーブルが出ています。
(4)オフィスコミュニケーションゲートウェイ:ビジネスホンの主装置。ここから各電話機へ向かいます。
これら4つの装置にはすべて、電源が必要です。当院では、無停電電源装置(UPS)に接続しています。
もちろんこれは、停電時にパソコンがインターネットに接続できるためでもあります。
メーカーは、停電対策としてUPSを推奨していますが、一般家庭でもUPSを完備する時代なのでしょうか。
たしかに、IP電話に限らず、家庭用のインターネット機器やLAN装置も、すべて電源が必要です。
でも、個人的にいちばん有用と思うのは、携帯・スマホ用のモバイルバッテリーまたは手回し充電器ですね。