朝の連ドラ「マッサン」は、ニッカの創業者とサントリーの創業者との描き分けが、面白くなってきました。
両者が好対照の人物として描かれ、それらのバランスの取り方も、実に微妙です。
「ニッカ=技術、サントリー=広告」というのが、全体を通して感じる印象です。
「ニッカ=開発、サントリー=普及」という描き分けが、とくにこの1,2週ではっきりしてきました。
「ニッカ=実直、サントリー=豪腕」という表現も、それぞれの創業者には当てはまりそうです。
その創業者を含めて、ドラマの中では、人物や会社の固有名詞を、微妙に変えて(もじって)あります。
ニッカ創業者「竹鶴政孝」→「亀山政春」
サントリー創業者「鳥井信治郎」→「鴨居欣二郎」
ところがここに来て、最初のウイスキー工場を作る場所がなんと「山崎」。実在地の名前のままです。
「山崎」といえば、サントリーウイスキーのブランド名そのもの。これは宣伝効果があるでしょう。
毎朝毎朝「山崎」を連呼することに、NHK局内で異論は出なかったのでしょうか。
「ニッカ=善良、サントリー=悪徳」みたいに描かれ気味だったので、お詫びの印なのでしょうか。
とっちみち、ドラマの終盤は「余市」の連呼になるとは思いますが。