iPhoneアプリ「Moves」は、私の毎日の移動経路とその手段と立ち寄り所を、正確に記録してくれます。
移動手段が徒歩なのか自転車なのか車なのか、それを自動的に判断し、歩数や消費カロリーを計算します。
GPSのほかに、モーションセンサーによって、そのような計測がiPhone単体で可能となるのです。
iPhone5sまでは、「加速度センサー」「地磁気センサー」「ジャイロセンサー」が装備されていました。
iPhone6ではさらに「気圧センサー」が新搭載され、垂直方向への移動が把握できるようになりました。
うっかりして、あまり活用していませんでしたが、iOS8には「ヘルスケア」という標準アプリがあります。
それを見ると、歩数計や距離計などにまぎれて、「上った階数」などという計測項目があります。
気圧センサーによって、階段を上った階数を計測するものですが、私、毎日ほとんど階段上ってないですね。
自宅や職場では、iPhoneを持たずに階段を上り下りすることも多く、過小評価されている面もあるでしょう。
いやしかし、階段昇降がきちんと計測できるほど鋭敏な気圧センサーなのか、これは要チェックです。
さっそく、iPhone6Plusを手にして、職場の階段を上り下りしてみると、う〜ん、感度やや悪し。
何度か試してみるうちに、センサーの特性が、だいたいわかりました。
(1)iPhoneの画面を見ながら階段を上ると、うまくいかない。
(2)iPhoneの画面を見ないで階段を上ると、うまくいく。ポケットに入れていてもOK。
この両者のどこが違うのか。おそらく、iPhoneの動きも関係しているのだと思います。
加速度とジャイロによって徒歩と判断され、しかも気圧が下がれば、階段を上ったと判定されるということ。
気圧の変化だけによらない、かなり高度なアルゴリズムなんでしょうね、たぶん。
明日は、階段とエスカレーターとエレベーターで実験してみます。