カケホーダイ裏目

NTTドコモは一昨日、今年度の業績予想を下方修正しました。大幅な減収減益です。

昨年6月に導入した、新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」が、業績を大きく下げた原因とのこと。

ドコモの料金プランのことはよく知りませんでしたが、「カケホーダイ」は通話料金の完全定額制ですね。

新規受付はもちろん、機種変更でも実質的に、この料金プランが強制だという点が、大胆な戦略です。

カケホーダイの導入によってドコモは、契約者数を大きく伸ばし、そのかわりに業績を大きく下げました。

出血覚悟の販売戦略で大出血したと、そういうことでしょうか。

客足と売上に悩む、会員制のビヤガーデンが、ビールを完全定額制にしたと、例えてみましょう。

ジョッキ2杯の料金で飲み放題。日頃ジョッキ3杯以上飲む人にとっては、ウハウハですね。

会員はドンドン増え、でも売上はガタ落ち。ノミホーダイが裏目に出てしまいます。←ドコモいまココ

しかしドコモが失った利益の分は、ユーザーが得をしているという見方もできます。

収益を改善するための長期計画としては、まず契約者数の回復でしょうから、まあ目論見通りでしょう。

損して得取れ、といったところでしょうか。来年以降、ドコモが挽回するかもしれません。

ただ、こう言っちゃなんですが、ドコモとiPhoneって、どうしてもしっくり来ないんですよね。