揚げすぎ注意

かつて私は、ポテトチップスやフライドポテトが好きでしたが、どういうわけか最近は、あまり食べません。

中高年になると、健康への不安からか、ジャンクフードを体が受け付けなくなるのかもしれません。

その不健全の象徴のようなジャンクフードですが、ついに発がん性まで指摘されてしまいました。

最近話題の発がん物質「アクリルアミド」が、ポテチやフライドポテトに多く含まれているというのです。

アミノ酸の一種アスパラギンと、還元糖(ブドウ糖や果糖)を加熱すると、アクリルアミドが生成します。

120℃以上の温度が必要なので、焼く・揚げる・煎るなどの場合が問題で、煮る場合には生成しません。

問題は、ジャンクフードの好きな子どもたちへの影響でしょう。メーカーも危機感を抱いているようです。

カルビーのサイトを見ると、さまざまな取り組みが紹介されていました。その主なものをあげると、

(1)還元糖が発生しにくいような、ジャガイモの貯蔵管理

(2)ジャガイモを揚げる時間を短く、温度を低くして、揚がったらすぐ冷やす

家庭でも出来るのは(2)です。調理において、揚げ過ぎや焼きすぎは控えるべきでしょう。

食材は、なるべく火を通しすぎないようにしていただく。それが自然なのかもしれません。

深煎りのコーヒーが好きな私ですが、念のため次からは、もう少し浅煎りにしよう。

2年縛りの罠

スマホや携帯電話には、契約が2年単位なので解約しにくい「2年縛り」という悪しき制度があります。

契約期間満了の翌請求月を「更新月」といい、その月以外に解約すると、契約解除料がかかります。

私はソフトバンクのことしか知りませんが、ドコモやauでも、似たようなシステムになっていると聞きます。

契約満了前の解約に違約金がかかるのなら、まだ理解できます。しかし満了を過ぎてもダメなのです。

更新月に解約しなければ、契約は自動更新となるからです。そして、次の更新月は2年後になってしまいます。

私はこれまで、新型iPhoneが発売されるたびに機種変更してきたので、購入周期はおよそ1年。

そのため毎回、契約解除料を支払ってきました。ムダと言ってはなりません。これはお布施なのです。

さて2年前、iPhone 4Sから5へ<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-376.html" target="_blank" title="機種変更した際">機種変更した際</a>、ショップの店員からお得なキャンペーンを勧められました。

手元に残る4Sを、2年間基本料金無料で通話にも使えるというのです。着信のみなら通話料もかかりません。

「着信専用のセカンド機として活用」などと、当時は得した気分で書いていましたが、それが大間違い。

あれから2年。4Sはあまり活用していなかったので、このたびキャンペーンを解約しようと考えました。

ショップに電話すると「契約内容は個人情報なのでショップではわかりかねます」との意味不明な返事。

しょうがなく、ソフトバンクモバイルに電話してみると、さんざん待たされた挙げ句の回答が衝撃的でした。

「更新月を過ぎているので解除料がかかります」と。はぁ?

無料キャンペーンなのに、途中解約したら違約金を取るという、ほとんど罠のようなシステムなのです。

「次の更新月は2016年の10月なので、それまでお待ち下さい」と、取り付く島もありません。

「そのときまた、解約をし忘れたら?」と尋ねると、「あと2年、お待ちいただきます」

ジェネリックと医療費

先発医薬品メーカーが、莫大な費用をつぎ込んで開発した新薬には、一定期間の特許が認められます。

しかしその特許期限が切れると、同じ成分の薬を他のメーカーが製造することができます。後発医薬品です。

ゾロゾロ出てくるので昔は「ゾロ品」とか単に「ゾロ」と呼んでましたが、いまはそんな言い方はしません。

先発薬には個性的な商品名が付いていますが、後発品の多くは成分名(一般名:ジェネリック名)で呼ばれます。

なのでジェネリック医薬品という言い方もします。開発費がかかっていない分、価格が安いのがウリです。

欧米では当たり前のように処方される後発品ですが、日本では普及率が伸び悩んでいます。

その理由は、薬剤品質への懸念であって、高い薬で医者が儲けようとしているわけでは決してありません。

少なくとも当院のような院外処方の医療機関では、先発・後発のどちらを処方しても儲けは変わりません。

先発品と後発品が、まったく同じ製剤と思ったら大間違いです。同じなのは、有効成分(主成分)だけです。

剤形や添加成分や製造工程が異なるので、効き具合や副作用に差が出てくる可能性があります。

ただし実際には、後発品が必ずしも劣っているとは限りません。

後発品の方が粒が小さくて飲み易いとか、粉薬の味が良くて子どもが喜ぶとか、そんなことが時々あります。

しかしワクチンでもそうですが、日本人は副作用に敏感です。だから一流品(先発品)を好むのです。

ジェネリックに懐疑的な患者さんも意外に多く、私は後発品を強制するようなことはしていません。

ところが先週、自民党行政改革推進本部は、全ての処方箋に後発医薬品を調剤するように提言しました。

目的はもちろん、医療費抑制のためです。これによって、年間3000億円の医療費が削減できるといいます。

もしも患者が自分の希望で先発品を選んだ場合、後発品との差額は患者の自己負担にするとのこと。

そんなことしたって、減るのは見かけ上の医療費だけです。単なる数字合わせにすぎません。

それよりも、予防医療をもっと推進して、実質的な医療費を減らせばいいのに。たとえば予防接種もそう。

階段と気圧

iPhoneアプリ「Moves」は、私の毎日の移動経路とその手段と立ち寄り所を、正確に記録してくれます。

移動手段が徒歩なのか自転車なのか車なのか、それを自動的に判断し、歩数や消費カロリーを計算します。

GPSのほかに、モーションセンサーによって、そのような計測がiPhone単体で可能となるのです。

iPhone5sまでは、「加速度センサー」「地磁気センサー」「ジャイロセンサー」が装備されていました。

iPhone6ではさらに「気圧センサー」が新搭載され、垂直方向への移動が把握できるようになりました。

うっかりして、あまり活用していませんでしたが、iOS8には「ヘルスケア」という標準アプリがあります。

それを見ると、歩数計や距離計などにまぎれて、「上った階数」などという計測項目があります。

気圧センサーによって、階段を上った階数を計測するものですが、私、毎日ほとんど階段上ってないですね。

自宅や職場では、iPhoneを持たずに階段を上り下りすることも多く、過小評価されている面もあるでしょう。

いやしかし、階段昇降がきちんと計測できるほど鋭敏な気圧センサーなのか、これは要チェックです。

さっそく、iPhone6Plusを手にして、職場の階段を上り下りしてみると、う〜ん、感度やや悪し。

何度か試してみるうちに、センサーの特性が、だいたいわかりました。

(1)iPhoneの画面を見ながら階段を上ると、うまくいかない。

(2)iPhoneの画面を見ないで階段を上ると、うまくいく。ポケットに入れていてもOK。

この両者のどこが違うのか。おそらく、iPhoneの動きも関係しているのだと思います。

加速度とジャイロによって徒歩と判断され、しかも気圧が下がれば、階段を上ったと判定されるということ。

気圧の変化だけによらない、かなり高度なアルゴリズムなんでしょうね、たぶん。

明日は、階段とエスカレーターとエレベーターで実験してみます。

エボラより怖い病気

インフルエンザはエボラよりも怖いと、昨日あるテレビ番組が、取り上げていました。

国内死亡者数が毎年1万人という、驚くような数字も示していましたが、たしかにこれは誇張ではありません。

厚労省の統計では、インフルエンザによる死亡者数は、年間数百人程度ということになっています。

しかしこれには、インフルエンザが原因で細菌性肺炎に罹って死亡した人の数などが、含まれていません。

インフルエンザにさえ罹らなければ、死亡することもなかった、という人の全体数を知る必要があります。

人口動態の統計処理によってその全体数を算出したものが、「超過死亡」という、WHOが提唱した概念です。

超過死亡は、インフルエンザによる死亡者数の実態を表すものと考えられており、年間約1万人にのぼります。

興味深いのは、超過死亡とワクチン接種との関係です。予防接種行政との関係といってもよいでしょう。

日本では1963年から94年まで、学童へのインフルエンザワクチンの集団接種が行われました。

集団接種の導入によって超過死亡は激減したものの、94年に中止されると再び急増しました。

その後2001年から高齢者への定期接種が始まって、再び減っています。

いずれにしても明らかに、インフルエンザワクチンの接種が、死亡数を大きく減らしたことがわかります。

それなのに、学童への集団接種が94年に中止された理由は、

(1)インフルエンザは罹っても軽症なので、予防の必要性も低い(当時日本に超過死亡の概念がなかった)

(2)ワクチンの有効性が低く、むしろ副作用の方が心配(マスコミが大きく取り上げて問題視した)

いま考えると、集団接種の中止によって何万人もの方が、死なずに済んだのに死亡した計算になります。

これはいま勧奨接種が中止されている、子宮頸がん予防ワクチンにもそっくり当てはまるような気がします。

(1)子宮頸がんは検診で発見でき、手術も簡単なので、予防の必要性も低い

(2)ワクチンの有効性は疑問で、むしろ副作用の方が心配(マスコミが大きく取り上げて問題視した)

プリンとプリン体

痛風の患者さんや尿酸値の高い方には、「プリン体」を多く含む食品を控えるようにお話ししています。

TVのCMなどで、プリン体オフのビールという言葉も聞かれるので、その名前はよく知られています。

しかし実際に、プリン体がどのような食品に多く含まれているかについては、誤解も多いです。

老婆心ながら申し添えますが、食べ物のプリン(pudding)とプリン(purine)体とは別物ですよね。念のため。

まず、理科の復習から。生物の遺伝情報は通常、DNAを構成する4つの塩基の配列によって決まっています。

その4つとは、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)。このうちAとGがプリン塩基です。

2本のDNAが絡み合い、AとT、GとCがそれぞれ結合して塩基対を作り、二重らせん構造を形成しています。

理論上、AとT、GとCはそれぞれ数が同じなので、プリン塩基は全塩基の50%を占めることになります。

ひとつの細胞にはひとつの核があり、その中の染色体の数とDNAの長さの合計が、塩基対の数を規定します。

ヒトでは、23対の染色体があり、塩基対の合計は約32億。プリン塩基は32億個あることになります。

このプリン塩基が代謝された分子など、プリン骨格という構造を持つものはすべて、プリン体に含まれます。

ある生物由来の食材を考えたとき、そこに含まれるプリン体の量は、細胞数にほぼ比例することになります。

異なる生物で比較した場合には、遺伝情報が多いほど(高等生物であるほど?)プリン体が多いはずです。

レバーにプリン体が多いのは、肝臓の細胞がとても小さく緻密なためです。細胞数が驚くほど多いのです。

干物は水分が抜けているため重量当たりのプリン体が多く、いりこだしにはプリン体がたくさん出て来ます。

白米や小麦粉のプリン体含有率はレバーの1,2割ですが、レバーの5倍10倍の量を食べたら同じことです。

蒸留酒にプリン体が含まれるわけがありませんが、醸造酒には少し含まれます。しかし多くはありません。

とくにビールは痛風の敵と考えられていますが、ご飯よりもずっと少ない程度。ただし飲み過ぎ注意です。

魚卵は細胞の塊のように思えますが、細胞が一粒一粒目に見えるぐらいですから、その数は多くありません。

粒の小さな明太子はまだしも、イクラであれば、いくら食べてもプリン体はごくわずか。

鶏卵ともなると、あれ1個で細胞数はたったの1個。プリン体の含有量はほぼゼロと言ってよいでしょう。

牛乳にはそもそも、細胞が含まれていません。なのでカスタードプリンのプリン体はゼロです。

同床異夢と諸葛孔明

衆議院が解散し、「事実上の選挙戦が始まった」と、いつものように報じられています。

引退を示唆していた石原慎太郎氏が、党員から説得されて、次期衆院選への立候補を決めたようです。

大丈夫でしょうか石原氏。TVで見るとかなり、ご高齢感がありますが。

この石原氏の所属政党の変遷は、まあ面白いというか、ずいぶん引っかき回してくれてますね。

まず石原新党をたちあげるべく都知事を辞め、「たちあがれ日本」を改名するかたちで「太陽の党」を結成。

そのわずか4日後には「日本維新の会」に合流したものの、結局また分党して「次世代の党」を結成しました。

旧世代の老獪なクセ者たちを顧問や党首とする政党が、次世代の党とはおふざけが過ぎませんか。

この党に限らず、総選挙を前に今回も「野合」と揶揄される野党再編が起きたりするのでしょうか。

結集したところで所詮、目指すものが異なる政治家たちに関してよく「同床異夢」という言葉が使われます。

同床異夢の原典をたどれば、宋の陳亮の『与朱元晦書』だと、いろんなサイトに書いてあります。

原文を調べてみると「同床各做梦,周公且不能学得,何必一一说到孔明哉」とありました。

「床を同じにして別々の夢を見るなら、周公旦でも理解できないし、孔明の話を出すまでもない」との意味。

原義は夫婦の話のようですが、ここで周公旦と諸葛孔明が登場するとは、思いもよりませんでした。

周公旦は、殷を打倒し周を建国した立役者で、私の一番好きな古典「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-579.html" target="_blank" title="封神演義">封神演義</a>」に登場する主要人物です。

諸葛孔明についてはもちろん、説明するまでもありません(それこそ、何必说到孔明哉です)。

誰にもわからないことを引き合いに出すために用いる、中国の2大賢人がこの2人、ということでしょうか。

このあたりは、もう少し時間をかけて研究してみる必要がありそうです。

同床異夢の対義語「異榻同夢(いとうどうむ)」の「榻」と「床」との違いも面白いのですが、またいつか。

序ノ口は少ない

大相撲九州場所は、今日の千秋楽で、横綱白鵬が32度目の優勝を果たし、大鵬の持つ記録に並びました。

白鵬は昨日、横綱日馬富士を下し、今日は横綱鶴竜に勝ちました。

3横綱がみな、モンゴル出身というところが寂しいですが、まあ実力の世界ですから、仕方がありません。

それにしても、外国出身力士って、いま全部で何人いるのでしょう。今場所の番付表で、数えてみました。

幕内42力士のうち、モンゴル出身は10人(23.8%)。なかなか多い。「蒙古襲来」と言われるゆえんです。

その他の国では、ブルガリア、ブラジル、エジプト、グルジア、ロシア、中国から、それぞれ1人ずつ。

十両28力士では、モンゴル7人(25.0%)、他にはグルジアから1人。

幕下力士は120人。多いっすね。このうちモンゴル6人、ハンガリー1人。

三段目力士は200人。あ〜、疲れてきた。でも数える。モンゴル1、ロシア1,中国2、韓国1、米国1。

序二段力士は194人。あ〜、もうゆるしてください。でも数えた。外国出身はモンゴル1人のみ。

最後に序ノ口44人。序ノ口って、少ないんですね。助かる〜ぅ。外国出身者はいませんでした。

モンゴル出身力士がどんどん増えて、しかも強い。白鵬は嫌いじゃないけど、現状はどうしても寂しいです。

しかし外国出身者が多いのは、彼らの頑張りによる結果であって、批判されるものではありません。

外国人あるいは外国出身力士の人数制限をする前に、まず、日本人が頑張るのが筋でしょう。

工事現場で寝る

頭部MRI検査の結果は、異常なし、でした。ご心配をおかけしました(誰も心配してないでしょうけど)。

あれこれあって、これで人生6回目か7回目のMRIです。

狭いトンネルに入ること自体は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1143.html" target="_blank" title="先日も書いた">先日も書いた</a>ように、嫌いではありません。ただ、音がうるさいですね。

経験の無い方のために例えて言うなら、工事現場(削岩機あり)の真ん中で寝ているような感じです。

この騒音を「撮像音」というそうですが、ではこの音の正体は何なのか。かねてからの疑問は2つ。

(1)強い磁場自体が音を出すのか(それとも何か別の原理で音がするのか)

(2)そもそも、音がしているのか(磁場が鼓膜か脳に作用して、騒音として感じているだけではないか)

MRI装置は、外側の大きな磁石の中に、コイル状の電磁石のトンネルが置かれた構造をしているそうです。

このコイルに、数百アンペアという大電流を流したり切ったり、ON-OFFを繰り返し、勾配磁場を作ります。

いまひとつ、よくわからないまま書いてます。

磁石の中でコイルに電流を流せば、ローレンツ力が働き、フレミング左手の法則の向きに、少し動きます。

電流のON-OFFを繰り返せば、ローレンツ力によってコイル全体が激しく振動し、大きな騒音になると。

近所の脳神経外科が、新型MRI装置を導入したというので、騒音も改善しただろうと今回期待していました。

しかし、裏切られました。その1.5テスラの東芝「Vantage Elan」は、以前にも増して、激しい音でした。

どうやら高性能MRIになるほど、撮像音は大きくなるらしいですね。

MRI装置は、日本が得意な分野かと思いきや、世界シェアでは、シーメンス、フィリップス、GEが3強です。

騒音が激減したMRIを、最近GEが開発したとも聞きます。世界4位の東芝にも、頑張ってもらいたいです。

バンザイ早すぎ

クラシックコンサートでは、演奏終了後にいっときの間(ま)があって、そして「ブラボー」の声が出ます。

残響がすっかり消え失せるまでが音楽です。余韻まで十分堪能してから、拍手を始めるのがマナーでしょう。

ところが時々、先走って拍手をしたりブラボーと叫ぶ人がいます。まったく興ざめですね。

NHKの国会中継を見ていたら、それと同じような出来事が、今日の衆議院本会議場で起きました。

以下、私が目にした光景と考察を、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-409.html" target="_blank" title="2年前の衆議院解散">2年前の衆議院解散</a>と比較しながら、時間順にレポートします。

・午後1時すぎ、解散詔書を持って議長応接室まで歩いてくるのは、2年前と同じ河内隆・内閣総務官です。

前回と異なるのは、本会議場で法案の採決が行われていたこと。河内氏はしばらくイスに座って待ちます。

・1時11分、採決が終了。詔書を乗せたお盆は、どこからか現れた菅官房長官に手渡されます。

本会議場には、法案採決に欠席していた民主党議員などが入場。菅氏はしばらく、扉の裏で立って待ちます。

・1時13分、菅氏が本会議場に入場。向大野新治・衆議院事務総長にお盆を手渡します。

前任の鬼塚氏とは異なり、向大野氏の詔書を開く手がひどく震えてます。それを見て伊吹文明議長が苦笑い。

その向大野氏から、伊吹議長に詔書が手渡されました。ここからの顛末が、少々どっちらけです。

・1時14分、伊吹議長はまず、座ったままで補足的な発言。これは前回の横路議長とは異なるパターンです。

「ただ今憲法第7条により詔書が発せられた旨内閣総理大臣から伝達されましたので、これを朗読を致します」

(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-462.html" target="_blank" title="「を」が多い">「を」が多い</a>ことに注意)

・議長起立、議員も起立。議長が宣言「日本国憲法第7条により、衆議院を解散する。御名・・」

・ここでいきなり「バンザーイ」の声。一部議員らがそのまま万歳三唱。思わず口をつぐむ伊吹議長。

・万歳の終了を待って、議長大声で「御名御璽。平成26年11月21日、内閣総理大臣・安倍晋三。以上です」

・そして議長は一礼して一言「万歳はここでやってください」。それと同時に、再び万歳三唱、続いて拍手。

なんとも間抜けな、万歳三唱x2=6唱となってしまいました。

まさか伊吹議長が「御名御璽」以下まで、全文を読み上げるとは思っていなかったのでしょう。

しかし、人の言うことは最後まで聞くものです。重大な宣言なのだから、しっかりかみしめて万歳しなきゃ。