機能性野菜

最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2014」では、野菜の展示が注目を浴びたそうです。

富士通と東芝がそれぞれ展示していたのは、クリーンルームで生産する完全無菌・無農薬野菜でした。

半導体製造工場の遊休施設の活用策だそうですが、作ったレタスはすでに、販売されているようです。

洗わずに食べられるとか、日持ちするとか、そういった利点がまず思い浮かびます。

育成環境や肥料を完全に制御できるので、野菜の栄養価を変えることができるのも、重要な特徴だそうです。

こういうのを「機能性野菜」といいますが、これまでは特定の栄養価を人為的に高めた野菜が主でした。

ところが富士通は、カリウム制限が必要な腎臓病の患者さん向けに「低カリウムレタス」を作りました。

このような、医療への応用に特化した野菜は今後、応用範囲が広がるかもしれません。

そこで思いついたのですが、「低ビタミンK野菜」を作ってみてはどうでしょう。

抗凝固薬ワーファリンを内服している人は、ビタミンKを含む緑黄色野菜を多量に食べることができません。

ビタミンKを摂取すると、ワーファリンの作用が減弱あるいは消失してしまうからです。

そこで「低ビタミンK野菜」の出番です。患者さんたちには、きっと喜ばれると思います。

ちなみに私個人としては、完全無菌・無農薬ブロッコリーの生産を期待しています。

毎晩食べているブロッコリーのスムージーの、残留農薬とか寄生虫の卵とかが、どうしても気になるもので。