サイクリング中に、たびたび自転車を止めて、iPhoneで写真撮影をします。
石碑だとか路傍の面白いものも写しますが、やはりメインの被写体は、目の前に広がる素晴らしい景色です。
自分が見て感動したままを、うまく写真に残したいのですが、これがなかなか難しい。ジャマが入ります。
それは、風景写真を台無しにする、人工物です。ゴミ、自動車、電柱、電線などが、映り込んできます。
これを避けるために、撮影位置やアングルを工夫するのも、まあ楽しくないこともない。
大きく引き延ばして印刷したいほどの風景だったら、画像の修正作業をすることになるでしょう。
あまり細かいことはしませんが、余計な部分をトリミングするだけでも、すごくスッキリします。
周辺のゴチャゴチャを取り除いて、見たい部分だけが見えるようにする。それがトリミングの妙ですね。
しかしトリミングによっては、事実とは異なる表現を作り上げることができるので、悪用してはなりません。
また朝日新聞の話で恐縮ですが、「吉田調書」では、目的にかなうように調書のトリミングが行われました。
調書から恣意的に一部だけを取り出すことによって、都合の良い趣旨に仕立て上げたわけです。
一から捏造しているわけではないだけに、罪悪感が少ないのでしょうね。そこがいちばん、問題です。