観測史上最大

ゆっくりと四国に上陸して日本海まで抜けた<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1040.html" target="_blank" title="台風11号">台風11号</a>は、全国各地に甚大な被害をもたらしました。

「戦後最大の降雨量」を記録した地域もあり、川は氾濫し、あちこちで土砂崩れが起きました。

台風のときに限らず、最近は「記録的豪雨」とか「観測史上最大の雨量」などという言葉をよく聞きます。

これを異常気象という人もいますが、気象や自然災害の報道量が増えただけだ、という考え方もあります。

「アメダス観測所」は日本中にくまなく配置され、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-272.html" target="_blank" title="雨量">雨量</a>や気温、風向・風速などを観測しています。

観測点の数を増やすほど、より精度の高いデータを入手できるので、アメダスは増設されつつあります。

たとえば熊本県内の観測点は26カ所。そのうち18カ所は、昭和50年から53年の間に観測を始めています。

しかし残る8カ所のうち6カ所は、この10年以内に設置されています。異常気象に備えたのでしょうか。

最も新しい「五木観測所」は、2年前から観測を開始しています。

もしも五木で、過去2年間で最大の雨量が観測されたら、「観測史上最大」ということになるわけですね。

「兵庫5地点で観測史上最大降水量」という新聞見出しを見つけました。これもアメダスなら問題ありです。

その5地点のうち、神戸市、神戸空港、西宮市の3カ所は、平成18年以降に観測が始まっているからです。

最近10年間でアメダス観測所が大幅に増設されたため、全国的に「観測史上最大」が出やすくなっています。

大げさに報道するためには好都合かもしれませんが、誤解を招くし、表現の客観性にも乏しいと思います。

亀山第1工場

「脱Apple依存」というイヤな言葉を、最近頻繁に耳に(目に)します。

Apple製品の部品メーカーが、リスク回避のため、Apple一辺倒から脱却しようとする動きです。

とくにiPhoneは同じ型が億単位で製造されるので、その生産数の浮き沈みに部品メーカーは翻弄されます。

象徴的なのは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-186.html" target="_blank" title="シャープ">シャープ</a>です。液晶テレビ「AQUOS」は、かつて国内断トツのシェアを誇っていました。

AQUOSを製造する「亀山工場」は、あたかもブランド名のような存在でした。

わが家のAQUOSに貼られた「世界の亀山モデル」というシールも、しばらく剥がさなかったほどです。

しかし世界シェアはふるわず、主力工場は堺工場に移り、亀山第1工場は操業停止に追い込まれました。

そこで2011年、この亀山第1工場に1000億円を投資したのが、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったAppleです。

Appleが工場の設備を所有して、iPhone/iPad専用の液晶パネル工場にしてしまったわけです。

ところが、Android勢の台頭によってiPhoneが苦戦するようになると、工場の稼働率が低下してきます。

Apple以外への部品供給ができない契約の亀山第1工場は、ダイレクトに影響を受けるので大ピンチです。

シャープは最近、亀山第1工場の設備をAppleから買い戻すべく交渉していると報じられました。

つまり、Apple製品の部品以外も製造しようという「脱Apple依存」の動きです。しょうがないですね。

でも良いニュースもあります。Appleは9月9日にイベントを予定しています。「iPhone6」の発表でしょう。

製造会社への初回発注数は7000〜8000万台分と、過去のiPhoneを大きく上回る数が報じられています。

液晶パネルはジャパンディスプレイのほかに、契約が危ぶまれていたシャープも受注できたようです。

おかげで亀山第1工場は、お盆休み返上のフル稼働。稼働率9割以上という話。すごい特需になりました。

このタイミングで工場設備買い戻しを急ぐ必要はないと思うのですが、シャープさん。

倒木に注意

強風のため、今朝は自転車通勤をひかえました。北上している<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1010.html" target="_blank" title="台風">台風</a>11号は、今夜四国に上陸しそうです。

職場近くの通勤路には、沿道の竹やぶの竹が何本か倒れ込み、交通に支障をきたしていました。

こういうのは「倒木」じゃなくて「倒竹」というらしいですね。両方あわせて「倒竹木」とのこと。

倒竹なら、道路から取り除くのも比較的容易かもしれませんが、これが巨大な倒木だと簡単にはいきません。

まさにそんな巨大な杉の木が、私の通勤路でもある「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1029.html" target="_blank" title="豊後街道">豊後街道</a>」にはたくさん植えられています。

この杉の木を、400年以上も前に、わざわざ屋久島から取り寄せて植えたのは、ほかならぬ加藤清正です。

豊後街道前半の「大津街道」とも呼ばれる部分に20kmほど植えたそうですが、現存するのはその一部です。

加藤清正が、大津街道にこのように杉をたくさん植えた理由は、2つ考えられています。

(1)熊本城の修復が必要になったら、木材として使う

(2)敵が攻めてきたときに、切り倒して街道をふさぐ

菊陽町を中心とした「大津街道菊陽杉並木」はとくに美しく、「日本の道100選」にも指定されています。

県道337号線とJR豊肥本線を挟んで両側に立ち並ぶ杉からは、大津街道の規模の大きさを実感できます。

晴れた日に走るとほんとうに気持ちの良い、私のお気に入りのサイクリングロードです。

怖いのは台風被害。平成3年と平成11年の台風では、大津街道で300本近くの杉が倒れたそうです。

杉の木は、ほぼ自然の形で枝葉が茂り、吹きさらしの状態なので、暴風雨の力をもろに受けそうに見えます。

木の前に設置された、強風で倒木の危険がある旨を警告する看板を見ると、こんな日には少々不気味です。

台風が吹き荒れたときに、自ら倒れて道路をふさぐことになるとは、清正も思いもよらなかったでしょう。

原発稼働ゼロの夏

台風が近づいていますが、昼間は暑かったです。こういう日って、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-322.html" target="_blank" title="電力需給状況">電力需給状況</a>はどうなんでしょうね。

2年前の計画停電は、最終的に回避することができました。節電意識の高まりによるものでしょう。

九州電力のHPを見ると、今年計画停電はなさそうです。「節電へのご協力のお願い」と題した部分には、

「体調に十分ご留意の上(中略)一層の節電(空調の一時停止、照明の消灯等)へのご協力を」とあります。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-855.html" target="_blank" title="前にも書いた">前にも書いた</a>ように、テレビを消せば節電効果絶大らしいのですが、そのような記載はありません。

電力会社とテレビ局の、親密な関係を表すものでしょう。エアコンは止めてもテレビは消させないわけです。

いま、原発が稼働しない初めての夏を迎えていますが、そのことを意外に感じます。

震災の年は、あれだけ大騒動したのに原発は稼働していたわけです。その翌年も、そのまた翌年も。

福島の事故の記憶が年々少しずつ薄れていく中で、何の巡り合わせか、今年になって原発稼働ゼロの夏です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-771.html" target="_blank" title="脱原発派">脱原発派</a>にとっては、原発なしでも現に電力はまかなえているじゃないか、と言える好都合な状況です。

もちろんそれに対して、原発推進派が反論する理屈は、いくつもあります。

世の中の意見が分かれるように私自身も、原発反対か推進か、どちらが絶対的に正しいかわかりません。

現状の原発設備に対しては懐疑的ですが、緊急避難的に、一部稼働やむなし、みたいなところでしょうか。

原子力を完璧にコントロールする技術を、いまの人類が持っていないことは、福島を見れば明白です。

しかし100年200年先には、圧倒的に安全な原発が稼働し、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-398.html" target="_blank" title="核廃棄物問題">核廃棄物問題</a>も解決しているかもしれません。

科学技術の進歩を信じて、原子力平和利用の研究は続けるべきでしょう。

少なくとも、エアコンの効いた部屋で冷えたビールを飲みながら、原発即時ゼロなどとは言えませんね。

体内埋め込みチップ

マイクロチップを体内に埋め込んで、人間を管理する。そんな近未来的なシステムが、実現しつつあります。

体内埋め込みチップ(インプランタブルチップ)というと、その意味合いは2つ考えられるでしょうか。

(1)個人情報を管理する:位置情報や活動を把握し管理する。ウエラブルデバイスの進化形。

(2)生体機能を制御する:薬剤や電気信号を発して、病気の治療や神経系のコントロールを行う。

このうち(1)は、動物ではすでに実用化されています。しかし人への応用は、特別な例に限られそうです。

映画なら、犯罪者やスパイに埋め込まれていて、いざというときは爆発したりもします。

でも今日の話題は(2)です。なかでも最近「マイクロチップで避妊」と報じられている、避妊チップです。

一度埋め込むと、16年間ホルモン製剤を放出し続けるそうです。その作動は無線でコントロールします。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団の援助を受け、MITの技術を使って開発しているのは、米「MicroCHIPS社」。

同社は、骨粗鬆症に対して副甲状腺ホルモン剤を投与するマイクロチップでは、すでに臨床治験中です。

このような薬剤投与法は、慢性疼痛とか癌や心臓病への応用も計画されているようです。

私がいつも思うのは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-929.html" target="_blank" title="ハッキング">ハッキング</a>の心配です。無線を使うとなると、それが傍受される可能性が出てきます。

システムを便利にしようとすれば、スマホでの管理になるでしょうから、ハッキングはかなり容易です。

埋め込んだマイクロチップの制御権を他人に奪われたら、もう、体を乗っ取られたも同然。

将来、体内にさまざまなIT機器が埋め込まれる時代になったら、からだのセキュリティー対策も大変ですな。

自転車用バッグ

自転車に乗るときのバッグ。何がいちばん楽なのか。結論が出ました。

自分では何も背負わず、バッグは自転車に直接装着する。これに尽きます。当たり前ですかね。

通勤時に持ち運ぶ必要があるものは何か。突き詰めたら、カギと財布とスマホなど数点だけじゃないですか。

着替えのシャツやタオルは、あらかじめ職場に備蓄しておけば済みます。

スマホはすでに、自転車に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1032.html" target="_blank" title="取り付けてる">取り付けてる</a>し、ペットボトルだって取り付けられます(まだ付けてないけど)。

リュックや<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-982.html" target="_blank" title="メッセンジャーバッグ">メッセンジャーバッグ</a>は、通勤時に使う必要性がないことに、遅ればせながら気づいたのです。

さっそく自転車店で、ハンドルバーに取り付けるバッグを購入。自宅に持ち帰りました。

で、自分で取り付けようと思ったのですが、これが難しそう。ライトの位置も変えなければなりません。

バッグを購入した自転車店に電話で相談してみると、「すぐ取り付けられますよ」とありがたい返事。

さっそく店に行きましたが、取り付け作業後に、工賃を請求されてびっくり。

なぜなら私は、バッグの取り付けはサービスだと思っていて、財布を持って行ってなかったからです。

まあ、そんな虫の良い話はないですよね。家人に電話して、お金を持ってきてもらいました。

それはともかく、バッグを何も背負わずに自転車に乗るって、なんて楽チンなんでしょうね。

考えてみれば当然のことですが、私はこれまでずっと、ムダに重苦しいサイクリングをしてきたのでした。

3D映画

恥ずかしながら、今日初めて「3D映画」を観ました。「ゴジラ」ですけどね。

3D映画って、料金は割高だし、余計なメガネが必要だし、面白い映画もないし、食わず嫌いしてました。

昔は「3D」じゃなくて「立体」と表現してましたよね。メガネも「立体メガネ」です。

子どもの頃、テレビ番組「オズの魔法使い」を、赤と青のセロファンのメガネを使って観たことがあります。

あのときのドロシー役の女優はシェリーですが、いま何してるんでしょうね。

それはともかく、赤青メガネの時代では想像できないほど、3D技術はどんどん進歩しているようです。

今日行った映画館では「Master Image 3D」というシステム。最近主流になった、円偏光方式の一種です。

メガネは単なる偏光フィルターなので軽いですが、左右の目への光は交互に入るので、暗くなるのが欠点。

実際に鑑賞したところ、立体的に見えるのが最初は面白いと思ったけど、すぐ慣れてしまいますね。

立体的かどうかよりも大事なのは、映画そのものだったりして。2D版との料金差300円も大きいかな。

すでに3D映画の米国での公開本数は、2012年をピークに減りつつあるそうです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-45.html" target="_blank" title="3Dテレビ">3Dテレビ</a>があまり普及しなかったのも頷けます。家でいちいち3Dメガネは面倒でしょう。

雰囲気メガネ

ドラえもんが四次元ポケットから取り出した「ひみつ道具」かと思うようなネーミングです。

メガネの三城が開発中の、メガネ型ウエラブルデバイス。その名も「雰囲気メガネ」。

先日はジェイアイエヌの「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」が面白いと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-999.html" target="_blank" title="書きました">書きました</a>が、こちらも面白い。

いずれもメガネ販売会社が開発したからこそ、Google Glassとは根本的に発想が異なるようです。

(1)目にやさしい

まず、基本的にメガネです。一日中かけるのが前提。目に負担をかけない設計は当然でしょう。

あの<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-609.html" target="_blank" title="Google Glass">Google Glass</a>を一日中かけて暮らすなど、たしかに想像できません。

(2)デザイン重視

これもメガネメーカーとしては、譲れないところがあるでしょう。外見は、まったく普通のメガネです。

Appleが、デザインを最優先して、それに内部装置を合わせるように設計をしてきたのと同じ発想です。

iPhoneと連動して、メガネが光り、スピーカーが鳴るようですが、周囲はほとんど気付かないらしいです。

加速度センサーを内蔵しているものの、使いみちは研究中とはのんびりしたものです。

将来、脳波や脈波、血中酸素濃度を取得するセンサーを付けるなどという、壮大な構想もあるとか。

考えてみたらメガネって、レンズは目の前にあるけれど、フレームは耳に引っかかり、鼻に乗っています。

つまり、視覚、聴覚、嗅覚という、きわめて基本的な感覚に、情報を与えることができるわけです。

腕時計型なんかよりも、ずっと直感的に働くので、やはりウエラブルデバイスの最終形かもしれませんね。

妖怪ウォッチ

「妖怪ウォッチ」のオモチャが昨日発売され、その過熱ぶりが報じられていました。

知らない人にとっては、ナンのこっちゃ、でしょうね。私もつい最近まで知りませんでしたが。

ニンテンドーDSのゲームから派生して、コミックやらアニメやらで、子どもたちに大人気のようですね。

アニメはテレビ東京が、毎週金曜の18時半から放送しているのですが、熊本では日曜の朝の5時半です。

テレビ東京の系列局がない熊本では、TBS系列のRKKが放送しています。だから5時半に追いやられたのか。

そんな時間帯に放送して、子ども達は見るんでしょうか。見るんでしょうね、平日は8時に起きる子でも。

ちょうど私の起床時刻なので、今朝見てみましたが、妖怪のおどろおどろしさゼロ。ギャグアニメですな。

ネットで調べてみると、まあ妖怪の種類の多いこと。ざっと200種類以上いますね。

総数700匹を超えるポケモンには及びませんが、妖怪たちの名前はポケモンをしのぐダジャレ満載。

いちいち書いてもキリがないですが、たとえば「ばか頭巾」とか「えこひい鬼」とか、そんな感じです。

これ考える人は楽しいでしょうね。

診療の役に立てようと、バンダイのサイトで「DX妖怪ウォッチ」を予約しました。税込み3,456円ナリ。

子どものオモチャで、腕時計の形、しかも時計機能なし。ちと高いですな。しかも抽選販売。

今回の販売は、第11回目の抽選販売だそうですが、毎回応募が殺到するとか。

おかげでプレミアがついて、巷ではかなりの高額で売買されていて、社会問題にもなっています。

最初から大量に製造すればいいのに、小出しに販売して、飢餓感をあおるような戦略がイヤですね。

自転車ヘルメット

いま乗っている自転車はマウンテンバイク(MTB)、しかも電動アシスト付きです。

しかし走り回ってみると、最終的にはロードバイクなんだろうなと思います。あのタイヤの細〜いやつ。

走る楽しさを、そのスピードから来る爽快感と走行距離に相関した達成感に求めるなら、とくにそうです。

しかしながら私の場合、ロードバイクに手を出すのは、まだ先の話になりそうです。その理由は、

(1)新しい道を開拓したい

泥道や段差の多いところを、好んで走ります。舗装道路を走るのが前提のロードバイクでは、厳しいです。

(2)サイクリングジャージが無理

あのタイトなウェアを着こなすには、まず、十分にシェイプアップしてカラダのラインを整えなければ。

とは言いながらも、たとえ通勤乗り中心のMTBでも、それなりの装備は必要です。

そこでまず、ヘルメットを購入しました。え、まだ使ってなかったの? という声が聞こえてきます。

恥ずかしながら、まだ持ってなかったのです。昨年転倒したというのに。すみません。

でも、思い立ったら行動しますよ。昨日はさっそく、近所のスポーツ店「ゼビオ」に行きました。

ところが、探しても探しても、ヘルメットどころか、自転車用品を何も置いてない。

店員に尋ねると「自転車用品からは撤退しました」との返事。いったいゼビオに何があったのか。

結局、近所の「サイクルベースあさひ」で購入しましたが、自転車用ヘルメットって、軽くて快適ですね。

おまけにヘルメットを装着すると、安全運転してる意識も高まって、身が引き締まる気がします。

ところで今朝の日経に「ゼビオ 完全に読み違えた」の見出し。ゼビオは業績予想を大幅下方修正とのこと。

ほらね、自転車から撤退するからですよ。(ほんとは、サッカー日本代表の予選敗退が原因らしい)