ナップサック問題

荷物は自転車に背負わせる。自分でバッグを背負わなくなって以来、肩こりがずいぶん減りました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1037.html" target="_blank" title="ハンドルバー">ハンドルバー</a>に装着したバッグの中に、いつも入れているのは、

(1)自転車だけに必要なモノ:パンク処置用品、バッグ用雨具、サングラスとメガネケース、塩飴

(2)自転車以外にも使うモノ:カギ、サイフ、スマホ、充電器とケーブル

このほかに、飲料のペットボトルは自転車のフレームに取り付けます。

問題は、このバッグが小さいことです。厳選した前述の携行品だけで、ほぼ満杯に近いのです。

自宅から職場まで、本やファイルを持って行くことすらできません。

では限られたサイズのバッグには、何を入れておくのが最良か。これがいわゆる「ナップサック問題」です。

物品のサイズと必要性とを勘案して、一定容量内に詰め込むモノの価値を最大化する方法を求めます。

このような理屈を利用した暗号のひとつに「ナップサック暗号」というのがあるそうです。

私には理解不能な領域に入りますが、わかりもしないのに興味だけはあります。

なぜなら、暗号解読とか、諜報機関とか、国家機密とか、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-933.html" target="_blank" title="NSA">NSA</a>とか、そういうのが好きだからです。

ナップサック暗号はすでに、解読法が見つかっています。数学的な暗号は、いつか解読されるものなのです。

現在使われている「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-596.html" target="_blank" title="RSA暗号">RSA暗号</a>」だって、数学の問題です。やがて解読される日が来るでしょう。

ところが、理論上解読できないという暗号があります。「量子暗号」です。私にはいよいよ理解不能です。

その「量子暗号通信」の実用化に、東芝がメドをつけたと、今朝の日経がトップで報じていました。

世界中の企業や機関が研究途上の量子暗号ですが、実用化されたら、NSAは商売あがったりでしょうね。

伊藤園とチチヤス

「伊藤園、営業益6割減 5〜7月」という新聞見出しが、今日の材料です。

私は毎朝、伊藤園の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-552.html" target="_blank" title="1日分の野菜">1日分の野菜</a>」を1日分またはそれ以上、飲んでいます。

勤務中には、お茶をペットボトル2本分飲みますが、銘柄はたいてい伊藤園の「お〜いお茶」です。

このように伊藤園の売上には貢献しているつもりでしたが、まだ飲み足りないのでしょうか。

一方で伊藤園の子会社は堅調だったとのこと。子会社というのは「タリーズコーヒー」と「チチヤス」です。

タリーズはともかく、チチヤスがいつのまにか、伊藤園の子会社になっていたとは知りませんでした。

チチヤスは広島を地場とする会社で、幼少期に岩国に住んでいた私にとっては、なじみ深いのです。

当時のチチヤスのヨーグルトは、ちょうど寸詰まりの牛乳瓶みたいな瓶に入っていました。

もちろん「チチヤス」ではなく「チヽヤス」と表記されていました。そのフタを私は、集めていました。

ちなみにチヽヤスの「ヽ」は、同じ文字が続くときに用いられる文字で、「踊り字」というそうです。

ひらがなが続くときは「ゝ」を使います。濁るときは「いすゞ」みたいに濁点が付きます。

これらの踊り字は最近、あまり使われなくなったといわれますが、日常的によく見かけますよね (^_^)ゞ

そんなことを考えていたら、チチヤスのヨーグルトがむしょうに食べたくなりました。

ところが、近所のスーパー(MaxValu、FOODY ONE、武蔵プラザ、ゆめマート)で、売ってないのです。

売り場で幅を利かせているのは、明治の「ブルガリア」、雪印の「ナチュレ」、森永の「ビヒダス」など。

あと「R-1」「LG21」「ガセリ菌」などの機能性ヨーグルトも人気ですが、チチヤスが、無い。

シェア断トツの明治ブルガリアヨーグルトは、昭和46年発売です。

一方でチチヤスヨーグルトは、大正6年に発売された国産ヨーグルト第一号。歴史が違います。

伊藤園グループの強みを生かして新製品を発売すれば、きっと売れるはず。「お〜いヨーグルト」とか。

感染症と株価

「フマキラー」と「アース製薬」の株価が、大幅に上がっているようです。

蚊が媒介する<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1059.html" target="_blank" title="デング熱">デング熱</a>が国内で、しかも東京で発生したために、殺虫剤需要の高まりが見込まれるからです。

この両社はまさに「デング株」と言えるでしょう。

となると気になるのは「金鳥(大日本除虫菊)」の株価です。調べてみたら、この会社は非上場のようです。

記憶に新しいのは「エボラ株」こと「富士フイルム」の、株価上昇でしょうか。

新しいインフルエンザ治療薬「ファビピラビル」が、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1054.html" target="_blank" title="エボラ出血熱">エボラ出血熱</a>治療薬として有望視されているからです。

ファビピラビルを製造しているのは、富士フイルムHD傘下の「富山化学工業」です。

一般の方にはなじみのうすい会社ですが、抗生剤などで昔からお世話になっている製薬会社です。

ただしそれらの薬は、現在は関連会社の「大正富山医薬品」が販売しています。大正製薬グループです。

しかしながら、製造しているのは富山化学工業のようです。ここらへんの関係はややこしい。

ファビピラビルは本年3月24日に、厚労省の審議会で、製造販売が承認されました。

富山化学工業が製造販売を申請したのが、2011年3月30日なので、承認まで3年かかったことになります。

同社の研究者がこの薬を発見した1998年からだと、苦節16年。医薬品の開発って、まあ時間がかかります。

おまけにファビピラビルは、インフルエンザパンデミックの際の切り札として承認されました。

通常のインフルエンザには使わず、必要時に厚労相の要請を受けて製造する、というのが条件でした。

ところがそこへ、エボラです。ファビピラビルの作用機序なら、エボラにも効く可能性がありそうだと。

国家的危機への対応が早い米国で、迅速に臨床試験が進められ、日本より先に発売されそうな勢いです。

そういうことなら、日本国内でただちに、製造・備蓄しておくのが危機管理というものだと思うのですが。

デング熱

「デング熱」の国内感染者が、昨日70年ぶりに出たと思ったら、今日は2人増えて3人になりました。

3人とも、都内の同じ学校の学生。ダンスの練習をしていた代々木公園で、蚊に刺されたらしいですね。

東京のど真ん中で、熱帯性の伝染病が蔓延とは笑える。いや失礼、エボラ出血熱でなくてよかったです。

デング熱は、感染者を刺した蚊がウイルスを媒介します。なので、3人の感染の元になった人物がいたはず。

なにしろ、他国で感染して日本に帰国して発症する人が、毎年200名前後いるそうです。

世界中では毎年約1億人が発症しているそうで、熱帯地方ではありきたりの、致死率の低い病気なのです。

代々木公園は本日封鎖され、蚊の駆除が行われましたが、すでに感染した人が多数いる可能性があります。

明日以降、さらに多くの発症者が出るかもしれません。東京の方は、しばらく要注意です。

突然高熱が出て、からだ中がひどく痛み、数日後に発疹が出て、やがて治る、といった経過をとるそうです。

デング熱 “dengue fever” は “dandy fever” ともいい、“dengue” と “dandy” は類縁語のようです。

関節痛と筋肉痛で全身がこわばり、歩く姿が「ダンディー」のように気取って見えるのが病名の由来とか。

ていうか、最近あまり使いませんけどね、ダンディーって言葉。もしかして、ダンディー坂野以来かも。

ターボ車

車の排気量の割に大きな出力を得るための過給器「ターボチャージャー」が、また注目されつつあります。

ハイブリッド車全盛の日本が、あらためてターボを見直し始めたと、先日の日経がトップで報じていました。

ターボのことを私が初めて知ったのは、学生時代。映画「マッドマックス」が流行った頃です。

映画に登場した過給器は「スーパーチャージャー」ですが、その影響で車のメカについて興味が湧きました。

「ターボチャージャー」も「スーパーチャージャー」も、空気をエンジンに無理矢理押し込む仕組みです。

エンジンが自然に吸い込む量よりも、ずっと多くの酸素が供給されるので、その分出力がアップします。

日本車に初めてターボが搭載されたのが、ちょうどその、マッドマックスと同じ頃です。

友人の能城君が買った、新発売の「ブルーバードSSSターボ」に、乗せてもらった思い出があります。

初体験の加速感でした。ワンテンポ遅れて効いてくる「ターボラグ」が、むしろパワーを感じさせました。

ただし当時は、詰め込んだ空気でしっかり燃焼させるために、燃料を多めにして燃費の悪い設計でした。

しかし今の技術なら、燃料の噴射量とタイミングを高度に制御できるので、ターボは低燃費の切り札です。

ガソリン車がさらに洗練されていっそう低燃費になれば、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-35.html" target="_blank" title="ハイブリッド車">ハイブリッド車</a>の存在を揺るがしかねません。

次世代自動車の本命は燃料電池車だと思いますが、それまでのつなぎは、高性能ガソリン車で十分でしょう。

ハイブリッド車はどう考えても、構造が複雑でムダが多くて、やがて廃れそうな気がします。

本当の豊後街道

久しぶりに、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1029.html" target="_blank" title="豊後街道">豊後街道</a>サイクリングです。今日の目的地は、前回到達した「六里木」の次の「七里木」。

一里だけ伸ばすためでも、六里木からスタートすれば済むものではありません。スタートはいつも自宅です。

六里木付近の豊後街道は「清正公道」とも呼ばれます。県道339号、いわゆる「ミルクロード」の一部です。

ミルクロードと並行して南側に細い道があり、細い道の割には、脇に立派な杉の木が立ち並んでいます。

さらにミルクロードと細い道の間は谷になっていて、その谷底に薄暗い道が見えます。

それら両側の道と谷底の道全部が、清正公道なのでしょう。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1040.html" target="_blank" title="外敵を攻撃">外敵を攻撃</a>しやすい「凹型」構造なのです。

谷底の道に自転車で下りることは困難でしたが、やがてこの道はだんだん浅くなり、石畳になります。

今日はこの石畳を走ってみました。石畳はそのまま「清正公道公園」につながっていました。

落ち葉と枯れ枝とドングリが敷き詰められた石畳なので、マウンテンバイクで走るのも手こずりました。

蚊に刺されまくりながら清正公道公園の終わりまで来ると、そこが「緑資源幹線林道」の分岐点でした。

豊後街道は、林道の方です。しばらく進むとすぐに、暗い脇道を発見。旧道の雰囲気がプンプンします。

この脇道こそが、豊後街道の「堀が谷参勤道」という区間であることは、以前に予習して把握していました。

Google Mapにこの道は存在しませんが、航空写真(衛星写真)で見ると、道がありそうな気配があります。

ところがこの道は、自転車には厳しいけもの道。少し歩いてみると蜘蛛の巣だらけ。残念ながら退却です。

堀が谷参勤道は、やがてミルクロードに合流することがわかっています。この区間はあきらめましょう。

悔しいですが、ミルクロードを走って合流点に到達。そこから少し走るとまた脇道。旧道はこちらです。

この旧道の入口の草むらに、もうホントに目立たないような「七里木跡」の石碑を見つけました。

豊後街道は、本当の旧道がきちんと整備されておらず、旧道近隣の舗装道路を豊後街道と勘違いしそうです。

本当の豊後街道(旧道)を自転車で走れる程度に、整備をお願いします、大津町の担当の方。

氷水かぶり拒否

世界中で一気に広がった<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1051.html" target="_blank" title="「アイス・バケツ・チャレンジ」キャンペーン">「アイス・バケツ・チャレンジ」キャンペーン</a>が、少し様相を変えつつあります。

指名を受けた有名人らが、氷水かぶりを拒否したり、次の人間を指名しないと表明し始めたことです。

反対理由をまとめてみると、次のようなものでしょうか。

・健康に悪い:ごもっとも

・水のムダ:水不足地域等への配慮に欠ける

・強制はイヤ:このようなキャンペーンには自主的に参加するもの

・次への指名制度が問題:自分がイヤなものを他人に拡大するのは「不幸の手紙」と同じ

・他にも難病はある:ALSばかりに目が向いてしまうのはいかがなものか

・世の中には他にも課題はある:難病だけに目が向いてしまうのはいかがなものか

このキャンペーンも、そろそろ幕引きの時期でしょう。ALSの存在を広めることには成功したのです。

ではもしも、今後私に順番が回ってきたらどうするか。あまのじゃくなので、次のように決めました。

(1)氷水はかぶらない

(2)ALSには寄付をしない

(3)次のチャレンジャーを指名しない

(4)100ドル分を、たとえば広島の災害に対して募金する

というわけで、先ほど「Yahoo!基金 広島土砂災害緊急募金」に、募金したところです。

なのでもう、氷水キャンペーンには、私を指名しないで下さいよ。

庭の池

豪邸の庭には池があって、大きなコイが泳いでいるものです。

子どもの頃に住んでいた家(豪邸ではない)にも、小さな長方形の池があり、コイが何匹か泳いでいました。

しかし、いつの日か池は花壇になりました。埋められた理由はわかりません。子どもだったので。

父の実家(豪邸ではない)の池は、大きくて楕円形で、真ん中に細長い島があり、島には洞窟もありました。

私がコイだったら、さぞかし楽しいだろうなと、子ども心にも思えるような池でした。

ときどき池の水を完全に抜いて、大掃除をすることがあり、運が良ければ(悪ければ)手伝わされました。

コイを全部捕獲して、いくつかのタライに移す作業は、けっこう楽しかったものです。

そんなことを思い出したのも、首相官邸の玄関前の池が埋められて、緑地化されたと報じられたからです。

もともとその池は、緊急時には水を抜いて、ヘリポートとなるように準備されていたとのこと。

とすると、コイは棲んでいなかったのでしょう。でないと、水を抜くたびにいちいち捕獲するのが大変です。

9年前に作られた、1000平方メートルの広さの池が、今回7500万円かけて緑地化されたわけです。

これで水を抜かなくても、ヘリポートになります。なら最初から人工池なんか作るなよ、という気もします。

屋上ではなく、報道カメラが並ぶ前庭の芝生にヘリが発着した方が、国民に緊迫感が伝わりサマになります。

ホワイトハウスの前で「マリーン・ワン」に乗り込む米大統領の姿は、たしかにカッコイイ。

ああいうのが、安倍首相の目標なのかもしれません。

ダジャレ院長

私のことではありませんので、あらかじめおことわりしておきます。

今年4月に着任したばかりの福井県立病院の院長が、Facebookに投稿した内容で、少々もめています。

「エボラ出血熱」に関連した記載のなかで、「エバラ焼き肉のタレ」というダジャレを繰り出したからです。

批判を浴びそうなでありながら、大多数のネット住人は、院長を必ずしも非難していないようです。

もしも「エボラ焼肉のたれ」などと書いたのなら、これは不謹慎だと叩かれても仕方ありません。

しかし「ちなみにエバラは焼き肉のタレです」と、追加ギャグをかました形。これはまあ、セーフでしょう。

さらに「ズボラは私ですね」と自虐的なコメントもしたようで、全体のトーンに悪気がない。

この院長は正直者なのか、頭の中に一瞬思い浮かんだギャグを、つい口にしてしまうタチなのでしょう。

エボラからエバラを連想してしまうと、どうしても胸のうちにしまっておくことができなかったのです。

ただしこのギャグが許容されるのも、国内でエボラ出血熱が発生していない限りにおいて、でしょう。

件のダジャレはすでに削除されていますが、ネット上の記載は必ず誰かが保存していると考えるべきです。

保存されるだけでなく、無限に複製され、世界中に拡散し、永久に消滅することがありません。

万一、エボラ出血熱が国内で発生でもしたら、誰かが今回のダジャレ投稿を蒸し返してくることでしょう。

たとえ悪気がなくても、失言には気をつけなければなりませんね。

自転車界のインテル

19日の株式市場で、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-829.html" target="_blank" title="時価総額">時価総額</a>1兆円を上回る会社の数が、6年ぶりに100社に達したそうです。

その翌日以降は、100社を割り込んで今日に至っていますが、全体的には株価上昇中なのでしょう。

私は株はやりませんが、どんな企業が伸びているのか、そこには興味があります。

時価総額ランキングでは、トヨタの20兆円余りがダントツ。2位はソフトバンクが8兆円台。

ほかには、メガバンク3行、NTTドコモ、NTT、JT、ホンダ、KDDIがトップ10のメンバーです。

JTのがんばりが目立つというか、私にはちょっと意外。製薬会社では、武田薬品がトップで17位。

世界ランキングでは、トヨタは29位。ひとつ上の28位はフェイスブックなんですね。

日経の報道で評価が高いのは、国内89位で躍進中のシマノ。自転車パーツでは世界的なメーカーです。

シマノなんて聞いたことがないって人も、自分の自転車のギアあたりに「SHIMANO」と書いてあるはず。

変速機やブレーキなどの最重要パーツでは、世界シェア80%。「自転車界のインテル」とも呼ばれています。

この会社の開発力と、早くから海外戦略を打ち出している姿勢が、いまのシェアをもたらしたようです。

私のマウンテンバイク(MTB)に限らず、自宅のチャリには全部、シマノのロゴが入っていました。

レース用の高級自転車にも、ママチャリにも、分け隔てなくシマノが使われる、その幅広さがすごい。

徹底的なハイスペックを追い求めながら、低価格品にも手を抜かない。まさに日本企業の鏡。

でも、部品で頑張っても完成品で低迷しているのが、IT系製品と同じで、今の日本を象徴していますね。