大型で非常に強い台風8号が、ジワジワと九州に迫ってきました。明後日には上陸しそうです。
ご存じのように、この台風の「大きさ」と「強さ」を表現する言葉には、一定のルールがあります。
まず、大きさ。これは「強風域」(平均風速15m/s以上の範囲)の半径によって、階級が決められています。
それが500km以上だと「大型(大きい)」、800km以上だと「超大型(非常に大きい)」と呼びます。
でもこの2段階だけ。その上の段階がないです。作るとするなら「超々大型(極めて大きい)」でしょうか。
次に、強さ。これは最大風速によって階級分けされています。
33m/s以上を「強い」、44m/s以上を「非常に強い」、54m/s以上だと「猛烈な」と表現します。
これも上の段階がほしい。たとえば最大64m/s以上のものを「激烈な」と表現してはいかがか、気象庁の方。
できれば「非常に強い」を「強烈な」に変えていただくと、強烈<猛烈<激烈という序列が分かり易いです。
ところで、漢字2文字の表現方法で思い出すのが、地震の揺れの強さです。
少し前までは、いまのような震度の数値だけでなく、漢字2文字で表現していましたね。
弱い方から順に、「無感」「微震」「軽震」「弱震」「中震」「強震」「烈震」「激震」でした。
いまでは震度0〜7の数値で表します。さらに震度5は5弱と5強に、震度6は6弱と6強に分かれました。
数値の方が分かり易いかもしれませんが、強とか弱を付けるのは、あと一歩スマートじゃないですね。
そのうち台風も、数字で言うようになるのでしょうか。
「大きさ4、強さ5の台風が接近中」などという表現では、感じ(漢字)が出ませんが。