最後は金目

石原伸晃環境相の「最後は金目でしょ」発言。当初は撤回はしないとしていましたが、ついに撤回しました。

いつも思いますが、こういった失言というのは、その人の本心(本音)の表れです。

発言者の思想や人間性が露呈したのであって、口から出た文言だけを撤回しても、もはや意味がありません。

石原氏は会見で、次のようにやや矛盾するような釈明をしています。

(1)「用地補償や生活再建と地域振興の金額を示すことが重要だと申し上げたもの」

(2)「お金で解決すると申し上げたことはない」

しかし矛盾してはいません。石原氏は「お金で解決する」とは、ひとことも言っていないからです。

彼はただ「最後は金目でしょ」と言っただけ。その表現が下品で無神経だったので、謝罪しているわけです。

もちろん「最後は金目」の真意が、「最後はお金で解決」であることは明白です。

福島の汚染土の中間貯蔵施設の問題は、原発の放射性廃棄物の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-771.html" target="_blank" title="最終処分場">最終処分場</a>の問題と、本質的には同じです。

国はこれまで、原発やそれに付随する危険施設を負担させる自治体には、それなりの対価を払ってきました。

原発関連政策にはどうしても、「お金で解決」する側面があります。だから石原氏は悪びれないのです。