本日開業した「虎ノ門ヒルズ」の、「高さ疑惑」が報じられています。「東京で2番目」の高さではないと。
そもそも、どこまでがビルの高さなのだろうという疑問は、以前から持ってました。考えられるのは2つ。
(1)何であれ最高点までの高さ
(2)ビル本体の主要部分の高さ
建築基準法(施行令)では、「屋上突出物は、当該建築物の高さに算入しない」と規定されています。
つまり法令では(2)が正しいわけです。しかし一般に超高層ビルでは(1)を公称値とするそうですね。
現時点で「東京で1番高い」ということになっている「ミッドタウン・タワー」は、高さ248mです。
虎ノ門ヒルズは(1)だと255.5mですが(2)だと247mなので、法的には東京で2番目というわけです。
朝日の記事によれば、都の担当者から(2)を247mにするように求められたとのこと。
「公共事業で東京一高い建物を建てると、世間の批判を受けかねない」という理由だそうです。
アホですか。そのような小手先の数字合わせをすれば、よけいに世間の批判を浴びることがわかりませんか。
かつて<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-209.html" target="_blank" title="東京都庁舎">東京都庁舎</a>が、日本一の高さであることで批判されたことが、トラウマとなっているのでしょうか。
「なんとしても、形の上だけでもいいから1番にはなるな」という、浅はかな考えが丸見えです。
どうせなら、「あべのハルカス」を抜いて日本一の高さにした方が、むしろ都民受けは良かったのでは?