骨太の少子化対策

「骨太の方針」という言葉が使われるようになったのは、いつからでしょうね。

基本骨格を整えるかわりに、肉や皮膚は多少犠牲にしますよ、というニュアンスを感じます。

昨日示された、骨太の方針原案のなかで、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-149.html" target="_blank" title="少子化">少子化</a>対策として挙げられたのは2つ。

(1)50年後も1億人の人口を保持

(2)第3子以降の出産・育児・教育を重点支援

人口目標はともかくとして、要となるのは出産・育児対策でしょう。で、それが「第3子」支援ですか。

そりゃこども3人以上となると、まず育児が大変だし、あとでジワジワと教育費の問題が起きてきます。

しかし、少子化対策の重点を第3子対策に絞り込むような考え方には、賛同できません。

政府はもう、未婚化対策はあきらめて、既婚者の子だくさんに期待しようというのでしょうか。

たとえそうでも、まず第1子と第2子が生まれなければ、第3子も生まれません。

素直に考えるなら、第1子にこそ、重点的な支援を行うべきでしょう。

2人3人と増やすかどうかは、親の考え方や職場環境・経済状況など、多くの個人的要因が影響します。

しかし少なくとも第1子は、どのような個人環境であっても、産みやすく育てやすくあるべきです。

出産・育児・小児医療・義務教育にかかる個人負担をすべてゼロにする、なんて骨太な方針は出ませんかね。