パイオニア再建

パイオニアが、AV機器事業を売却する方針だと、報じられました。経営立て直しのためです。

昔からの音響機器メーカーだけに、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-795.html" target="_blank" title="オーディオ好き">オーディオ好き</a>だった私には、残念なニュースです。

70年代から80年代初頭はオーディオ全盛期。自分で機器を組み合わせる「コンポーネント」が普通でした。

メーカーごとに特徴があり、定番商品や新製品を、いろいろ調べて選定する作業がまた、楽しかった。

私の場合、アンプは山水、チューナーはトリオ、カセットデッキはナカミチにしたかったけど結局アイワ。

プレーヤーはテクニクス、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-283.html" target="_blank" title="オープンリールデッキ">オープンリールデッキ</a>はTEACとAKAIのものを購入。

そして、音質を左右する音の出口として、私がこだわったのがスピーカー。選んだのはパイオニアでした。

なぜならパイオニアは、もともとスピーカーを作る会社だったからです。

パイオニアはその後、オーディオ機器全般、LDプレーヤー、カーナビ、そしてプラズマTVと躍進します。

今では幻の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-874.html" target="_blank" title="Mac互換機">Mac互換機</a>」をパイオニアが発売したときには、その音質の良さが特異的でした。

しかしオーディオブームは去り、LDは終了、プラズマも衰退。音楽はイヤホンで聴く時代になりました。

パイオニアは、断腸の思いでAV機器事業を売却するのでしょう。今後は車載向け機器に専念するようです。

山水もアイワもAKAIもナカミチもとっくに消え失せ、テクニクスやトリオのブランドもなくなりました。

オーディオ機器の老舗のひとつ、パイオニア。カーナビ製造に特化するとは、ちと寂しいですね。