放射線で鼻血

漫画「美味しんぼ」で描かれた、福島における鼻血の描写が、激しく批判されています。

この「鼻血漫画」の問題点は、おもに次の3つでしょうか。

(1)医学的裏付けがなく、常識的には誤りと考えられる

(2)誤りと判明したとしても、風評被害が懸念される

(3)漫画の鼻血描写自体が、福島県民の心情を傷つけた

双葉町の前町長が、自らの鼻血をFacebookで公開するなどしていますが、被曝との因果関係は不明です。

鼻血の報告例が、前町長ただ1人だけというのも解せません。客観性に乏しいと言わざるを得ません。

原作者の雁屋哲氏は、「反論は、最後の回までお待ち下さい」と言っているようです。

しかし、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-849.html" target="_blank" title="「明日ママ」問題">「明日ママ」問題</a>でも書いたように、その時点で納得できる説明をしなければ、誤解を生みます。

お待ち下さいとは、内容を取り繕うストーリーに書き換えるための、時間稼ぎとも受け取られかねません。

いずれにしても、今回の鼻血漫画は、世間に対して意見を主張する方法としては問題があります。

しかしここは敢えて、万に一つでも、鼻血が事実かもしれないという可能性も、考えておくべきでしょう。

科学というのはそういうものです。科学的飛躍は、それまでの常識を疑うところから始まります。

そういった意味で私はまだ、STAP細胞の存在の可能性を信じているのですが、どうでしょうかね。